こんにちは、ケロクマです。
- 射形動画っていつ撮るの?
- 動画を撮っても何を見たらいいかわからない…
- 動画が写真フォルダにたまる一方で上手く活用できず終わっている
- 動画は当たらないときだけ撮ったらいい?
- そもそも射形の動画の撮り方がわからない
など、射形動画を撮ったけど活用方法がわからなかったり、当たらないときだけ撮ればいいのか悩んでいますよね。
アーチェリーが上手くなるために、上手くなりたくて動画を撮ってるのに毎回同じところをグルグルしてる感覚がありませんか?それは正しい撮り方や活用方法を知らないから。あなたのスマホの写真フォルダには、とりあえず撮ってみたけど撮るだけで終わっている動画だけが眠っていませんか?
それはめちゃくちゃもったないです。射形動画にも正しい撮り方と活用方法があります。正しいやり方を知れば、スマホの容量を食いつぶす動画ではなくアーチェリーが上手くなるための道具になります。さらに、射形を見る目も養われます。
そこで、今回は「撮るだけで終わらない!射形動画の撮り方と活用術」をお伝えします。
【今回の記事を読むメリット】
- 自分の現状や課題を知ってやるべきことがハッキリする
- 射形動画をただ撮って終わりにせず、上手くなるために使えるようになる
- 基本の射形動画の撮り方がわかり、ムダに撮って終わることがなくなる。
射形を撮るときに必要な3つのもの
射形の撮り方の基本や活用方法をお伝えしたいのですが、まずは動画を撮るときに必要なものを準備をしましょう。
【必要なもの】
- 三脚
- スマホもしくはタブレット
- スマホもしくはタブレットを固定するもの
三脚
三脚はスコープの足を使えばOKです。もし、スコープを持っていない場合はオススメの三脚を紹介します。
今まで色々使ってきましたが、足が短すぎると中途半端な高さになったり、少し下から動画を撮ることになるので、自分の肩くらいの高さまで伸ばせるタイプがオススメ。
スマホもしくはタブレット
スマホかタブレットで撮ります。正直どちらでもいいのですが、スマホとタブレットどっちで撮るか迷うときは、次のことを基準にしてみてはどうでしょう。
- タブレット:動画を大きな画面でみたい場合
- スマホ:電車などの移動中にサクッと確認したい場合
スマホもタブレットもAppleならAirDropで動画共有できます。例えばスマホで撮った動画を家でゆっくり確認したいならAirDropでタブレットに共有することも可能ですし、逆もあり。
スマホかタブレットを固定するもの
最後に、スマホもしくはタブレットを固定するものが必要です。固定部分さえあれば土台はスコープについているものからパチればOKなので、土台はあまり気にしなくてOKです。
では、準備が整ったところで本題へ入っていきましょう。
基本の撮り方
射形を撮るときの基本は次の3つ。
- 3つの方向から撮る
- 1方向3本ずつ撮る
- 気になるところは拡大して撮る
3方向から撮る
射形を撮るときは1つの方向だけでなく次の3方向から撮ります。
- 前
- 後ろ
- 背中
前
前からは射形全体の確認できます。まっすぐに立てているか、セットアップの高さなどがあります。
例
- アンカーの位置
- 取りかけのかかり具合
- 身体の軸がブレていないか
後ろ
後ろからは、姿勢や弓の傾きなど前や背中からではわからないことを確認できます。
例
- 弓の傾き
- 姿勢(まっすぐ立てているか、重心が上がっていないか)
- 引き手のヒジの位置
背中
背中からは、肩甲骨の動きやクリッカーの動きなど前と後ろではわからない動きを確認できます。
例
- 肩甲骨の動き
- 引き手のヒジの高さ
- クリッカーの動き
補足:たくさんの方向から撮る3つの理由
- 1つの方向だけではわからない動きがあるから
- 悪い動きの原因が見つけやすくなるから
- それぞれの方向で課題が見つかるから
普通、前からもしくは後ろだけなど気になっている方向からだけ撮ると思いますよね。しかし、1つの方向だけでは得られる情報が限られてしまいます。さらに、悪い動きの原因が必ず1つの方向にあるとは限りません。ほとんどが別の方向から見たときに原因が見つかることが多いです。
例えば、クリッカーがスムーズに切れないとき。
本当はアンカーの位置が甘くて(いつもより前にある)クリッカーの残りが多くなり、スムーズに切れていないのに背中からしか動画を撮っていないとアンカーの位置が甘いことに気付けないですよね。
しかし、前からも撮っていたらどうでしょう。アンカーの位置がすぐにわかりますよね。いつもより前にあるからクリッカーがスムーズに切れないのかも。と気付くことができますよね。すると、アンカーの位置が甘くならないようにしっかり引き込むことを意識すればクリッカーがスムーズに切れるとわかりますよね。

改善のキッカケは意外なところにありますよ。
1方向3本ずつ撮る
あなたは動画を撮るとき1方向1本ずつで終わっていませんか。もし、その1本がたまたま上手くいったもしくは、ミスしたものだったら?射形の修正や改善という意味では使えませんよね。
動画を撮って射形の改善や確認に役立てたいなら1方向3本は最低でも撮りましょう。試合でも6本もしくは3本射って辺りを判断しますよね。それと同じで1本だけでは判断が難しいです。
3本もあれば仮に1本ミスったとしても残りの2本で判断することができます。さらに、3本中1本ミスが出たらどんなときにミスが出やすいのかもわかります。
気になるところは拡大して撮る
クリッカーの動きなど小さい動きを確認したいときは拡大して撮りましょう。おおまかな動きは全体が写るように撮っても確認できますが、小さい動きほど拡大して撮らないとできているかの判断がしにくいです。
可能なら誰かに気になるところに近づいてもらって撮るのがオススメ。
射形を撮る3つのタイミング
射形を撮るタイミングは大きく分けて3つあります。
- 当たっているとき
- 外れているとき
- 射形の確認をしたいとき
当たっているとき
以前、こんなツイートをしました。
【上手くいってる時も射形を撮っておこう】上手くいっていないときは射形を撮って何が違うのか見ますよね。では、当たっているときはどうでしょう?外れている時だけでなく、当たっている時の射形も撮っておくとイメージ作りに使えたり、当たってる時と外れてる時の違いが分かりやすくなりますよ🙆♀️
— ケロクマ@Archery Technique Blog (@kero_archery) March 5, 2023
動画は射形の確認をしたいときや上手くいかないときに撮りますよね。ですが当たっているときにも撮っておくことも大切です。正直、当たっているときは何をしても当たるので射形を撮ることを忘れががちですよね。
しかし、当たっているときの動画はあなたを助ける1つの道具になります。例えば、急に外れだしたときに当たっているときの動画があれば何をすれば当たるかがわかっているとサクッと解決できますよね。
変に悩んで射形がぐちゃぐちゃになることもありません。
外れているとき
射形を撮るときに一番多いのが外れているときですよね。ただ、外れているときは何が悪いのかを考えすぎて頭が混乱していることもあります。
なので、外れているときに動画を撮ったらまずは治したいポイントを3つまで決めて射つようにしましょう。すると、少しずつやるべきことがハッキリしてきます。

一番やってはいけないのがあれこれ試して訳がわからなくなること。
射形の確認をしたいとき
修正していることが上手くいっているかや、今の射形を確認したいときに撮ります。実は、射形の確認で定期的に動画を撮るのは上達スピードを早めたり、射形の修正や改善を早くしてくれます。
なぜなら、実際の動きとイメージとの差を小さくできるから。
もし、これに気付かないまま練習し続ければどうでしょう。なかなか思うように射形修正ができずに同じところでストップしていることになります。練習しているのに上手くいかないことが続くと、だんだんヤル気もモチベも下がってきてしまいには射ちたくなくなりますよね。
これやっているかいないかでだいぶ変わりますよ。
補足:できたら試合のときも撮ってみよう
もし、できそうなら試合のときに動画を撮ってみましょう。ただ実際は、スコアシートを書いたり、点数を計算したり…など待ち時間にもやらないといけないことに追われてそんなヒマはないですよね。
ですが、やることはたった1エンド分の動画を撮るだけ。シンプルですよね。試合の最初から最後まで撮らなくてOK。見て色々考えるのは試合が終わったあとです。試合で動画を撮っておくと3つのメリットが得られます。
【試合で動画を撮っておく3つのメリット】
- 練習でやっていることが試合でできているかを確認できる
- 練習と試合での違いがわかる
- 練習と試合での差を小さくできる
試合になると射形が変わってサイトや当たりが変わった経験ありませんか?私はあります。試合でサイトや当たりが変わるのは練習と違う射形をしているから。
動画を撮っていれば練習と何が違うのかを見つけるヒントになりますよね。さらに、練習でやっていることが試合でできているかの確認もできます。練習ではできても試合になると緊張などで身体がかたまってぎこちない動きをしていたり、練習とはちがう動きをしていることもあります。
試合と練習での差がわかれば、その差を小さくでき試合でも練習と同じ射形で射つことができるようになりますよね。さらに、練習と試合でサイトが大きく変わることもないし、変わってもほんの数カチ動かすだけで済みます。

練習と同じことをやるためにも試合で動画を撮ってみることをオススメします。
射形動画を見るときの3ステップ
動画を撮ったのはいいけど何を基準に見ればいいんだろう…と思っていますよね。せっかく動画を撮ったのにうまく活用できなければ意味がありません。ただ見ているだけでは良い、悪いの判断しかできず射形の改善に活かすことができないまま動画だけがたまっていく一方です。
そこで動画を見るときの3ステップをお伝えします。
【動画を見るときの3ステップ】
- 良いところ(できていること)を見つける
- 修正、改善したいところを見つける。
- 悪いところの原因になっている動きを探す
STEP1:良いところを見つける
まず最初に良いところを見つけましょう。動画を撮ると、つい悪いところやできていないところに目がいちがちですが、良いところを見つけるのも大切です。
【例】
- フォロースルーで押し手が残っている
- リリースがきれいに抜けている
- 腕返しができている
など、小さなことでOK。
良いところが1つでも見つかれば、それが自信にもなりますよね。形がクズすぎてイヤや…と落ちこまなくなります。自分の射形に自信があるのと、ないのとどちらがいいですか?もちろん、自信がある方ですよね。
高校生のころ、同級生で射形の見合いをしたとき必ず良いところも言うと決まっていました。できていないところを見つけるのは簡単ですが、良いところを見つけるには、何が良いかをわかっていないと見つけられません。
上手くなるほどおおまかな動きは出来上がっているため、しっかり観察しないとなかなか出てこないです。良いところの基準は基本射形。基本射形と比べて良いところを探す。

良いところを見つけるには小さなことに気づけるかがポイント。
STEP2:修正、改善したいところを見つける。
良いところを見つけたあとは、修正や改善したいところも見つけましょう。射形に完璧はありません。
【例】
- リリースがはねている
- セットアップが高すぎる
- 顔が迎えにいっている
良いところと同じように気づいたことはすべて書いておきます。どんなに小さなことでもOK。合っているか間違っているかは一旦置いておきます。小さなことに気付けるかがこの先上手くなるかを決めます。

とりあえず気になったことは全部メモっておきましょう。後であなたを助けるヒントになります。
そして、修正、改善したいところを見つけたらそのなかから一番直したいところを3つだけ決めましょう。3つに決めるとそれらを治すために原因を探せますよね。でも、何も決めずにあれもこれも治したい!となればたくさんやることが出てきて結局何をしすればいいのかわからなくなります。
そうならないためにも、治したいところを3つまで決めましょう。3つ決めたら次に進みます。
STEP3:悪いところの原因になっている動きを探す
治したいところを決めたらどこの動きが原因になっているのかを探します。大体治したい動きの前の動きにヒントがあります。
以前、こんなツイートをしました。
【治したい動作の1つ前の動きを見直してみる】
例えばリリースの跳ねを治したいとき。リリースは瞬間的な動きのためリリース自体を修正することはできません。そのため、リリース前の動きであるドローイングやエイミング、取りかけなどを見直して修正します。前の動きに修正のヒントが隠されています。— ケロクマ@Archery Technique Blog (@kero_archery) February 28, 2023
このツイートではリリースの跳ねが例えですが、これに限らず射形で治したいところそのものに原因があることはほとんどなく、大体前の動きができていないことが多いです。
なので、治したい動きの前の動きができているかを確認しましょう。できていない動きが見つかったらそれを修正します。すると、治したい動きも治ります。

アーチェリーは1つ1つの動きが流れでつながっているため、1つ前の動きが治っていないとその後の動きも崩れます。
最後に
今回は『撮るだけで終わらない!射形動画の撮り方と活用術』をお伝えしました。
射形動画の正しい撮り方と活用術を知るだけでただの動画がアーチェリーが上手くなる道具に変身します。何も知らずにただ撮るだけでは上手くなれません。
ぜひ、今回お伝えした撮り方と活用術を試してアーチェリーが上手くなるための道具に変身させましょう!
それでは、また次回ブログで。
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