なかなか目標点数を超えられない・・・
いつもあと2点、1点が足りない・・・
点数が上がったり下がったりで安定しない・・・
なかなか点数が上がらなくて苦しいですよね・・・。でも、これからお伝えすることを練習に取り入れるだけで解決への道筋がわかります!悩んでいる人はこのまま読み進めてください!
こんにちは!ケロクマです。
アーチェリーは高校から始めて、約7年間現役でプレーしていました。始めて2年目で全国強化指定選手に選出されたり、日本代表(U-17)選考会にも出場しました。大学では全日本選手権への出場や全日本室内では9位になるまでにいくことができました。
今回は、そんな私が「アーチェリーで点数を上げるための点取りノートの書き方」をお伝えします!
このブログを読むことで
✅点数の上がる点取りノートの書き方がわかる
✅スコア帳よりもノートで書くと点数が上がる理由がわかる
✅目標点数の達成の仕方がわかる
それでは、早速本題に入っていきましょう!
点取りではスコア帳を使わない?!
点取りではスコア帳じゃなくて自分の普段使っている練習ノートにそのまま書きます。
皆さんは普段点取りをする時にスコア帳を使いますか?それともノートを使いますか?
人それぞれあると思いますが、私はノートで点取りをしていました。
というのもスコア帳にしてしまうと点数の記録だけならとても楽なんですが、
- スペースが狭いので色々メモできない
- 後で見返した時に自分でもよくわからない
- グルーピングをメモしづらい…
というのが個人的にスコア帳を一時期使ってた時に感じたことです。
ノートだと確かに1から自分で全部書かないといけないので多少めんどくささはありますが
✅外した原因が分かりやすい
✅色々メモれる
✅グルーピングの的のところが書きやすい
✅後で見返した時にわかりやすい
✅何よりもカスタマイズし放題
✅ノートを2冊持たなくていい
など、理由を挙げるとキリがないくらいです。ここまで言ってしまうとスコア帳を売っているショップの方から怒られてしまいそうですが、あくまでこれは個人的な意見です。
ただ、今まで現役としてやってきた中でトップの選手を見ているとスコア帳を使われるよりもノートに書いてる人の方が多いかなという印象を受けました。
やはり理由としては、書けるスペースが広いので試合中や練習中の点取りでアドバイスをそのまま記入出来るからというのがあるんじゃないかなと思っています。
実際、私もスコア帳とノートだとやはりノートの方が思っ切り書けるのでノートに書きまくっていました。
具体的にどうやって書けばいいの?
具体的にどうやって書くかこれからお伝えしていきます。
また実際のノートの写真も貼るので見ながら是非やってみてください。

書き方と書く内容
1、練習ノートと同じように日付、風、天気を書く

✅日付:いつの点数か分からなくなると仮に自己新が出た時にいつ出たのか分からなくなります。
また、後から振り返ることを考えた時にも日付を書いておくといつ頃にその点数が出たかわかるので、今の自分との比較に使えます。
✅風:これは絶対書いてて欲しいです!風によって点数が変わる人は多いと思うので後で振り返る時の判断材料にするためです。
また、風をメモしておけば同じ試合会場でまた試合をする時に、「あっこの会場は確か風強かったな」と事前に情報がわかるので試合前の対策もしやすくなります。
✅天気:天候によっても点数は変わります。特に晴れと雨だと全然違うと思うのでこれを書いておくだけで晴れの日と雨の日でどれくらいの差ができるのかが分かります。
その差がどれくらいあるか分かるとその差を埋めるための対策練習もできるので書いておきましょう!
✅ポイント

これは自分が上手くいくポイントや、意識しないと崩れてしまうチェックポイントを書いておきます。
前回の練習ノート編でも言いましたが、MAX3つまでです!!
MAX3つまでです!!
(大事なことなので2回言いました)
でも、理想は1つか2つなので無理に3つにする必要はありません。
特に射形で悩んでいる状態で点取りをしないといけない時ほど4つも5つも追加したくなるのはめちゃくちゃ分かりますが、一気にやっても無理なのです。というかできないです。
3つまでに絞ることで、
✅やることがある程度明確になる
✅点取り中に悩まなくなる、もしくはなる確率を下げる
といったメリットがあるので、3つまでに絞ってくださいね。
追加したくなる気持ち、めっちゃわかりますよ。私もあれこれ考えたりするタイプだったので笑
点数が上がらない原因は色々ありますが、その中でも迷いながら射つことが一番点数が上がらないです。(経験談)
※試合ノートでは、次の2つも書いておきましょう!
✅試合会場
✅試合名
この2つを書いておくことで、前回の試合の振り返りや見返した時にすぐに試合の点数だと判断できます。
2.目標点数
1の記入が終わったら次は目標点数を書いていきます。
書く内容は、
✅ハーフ(36射もしくは30射)の合計の目標
✅トータル(72射もしくは30射)
の2つを書きます。

また、それに合わせて6射ごと、1エンドの1本ごとに必要になる点数も書いておきます。詳細の決め方と点数の求め方は、この先の「目標点数を細かく割り振れていますか?」で解説します。
これを書かずに点取りしてると、本当に点数上がらないです。(私の経験上)
というのも
目標がないと何点でも良くなるので今自分が上手いのか、下手なのかも分からなくなるからです。
ましてや、点数競技であるアーチェリーに置いて目標点数を定めないのはただ射ってるだけにすぎず、上手くなるための練習とは言えないです。
やはり点数競技である以上はしっかり点数を意識していく必要があるのでそう言うことも踏まえて必ず毎回決めましょう。
3.エンドの数字を書く
これは70mあれば6エンドまで、18mであれば5エンドまでですね。
縦に1〜6まで(もしくは5まで)を書き、最後に合計を書きます。

次の1〜6エンドを書くときは、横に書くのではなく、下にそのまま書くか次のページに書くかのどちらかになります。
下にそのまま書くと
- 36射分のグルーピングメモするスペースが厳しくなる
- メモスペースが減る
のでもう1ページ使う方をオススメします。
4、的を書いてグルーピングのメモ欄を作る
これは的前で書くことになります。記録する的は点取り前に書いておきます。

実際に点取にいくと自分の射った矢が刺さっていますよね?それをそのままさっき書いた的のところに記入します。
すると、今自分の矢がどのあたりでグルーピング(矢の集まり)してるのかがわかります。
これは点数を上げる上で必須になるので、なぜ必要なのかは、この後に出てくる「グルーピングを書くことで点数が上がる理由」で解説します。
5.自分の感覚などをメモ

ここまでは点取り前の準備になりますが、これに関しては点取り中、もしくは終わってから書く項目です。点数のところに自分の感覚や感じたことをメモしておくのは実はとても大切なことです。
例えば、55点が出たとしましょう。でも次のエンドでは48点になってしまいました。この時に何も書いていないと55が出たのに次48に落ちたのか理由が分かりません。
こうなると起こってくるのが、
- 自分はどういう感覚で射ってる時に当たって、こうしたら外れるというのが掴めない
- ずっと同じ失敗を繰り返し続けて何で点数が上がらないのかを迷走する
という事態に大体なります。もちろん、上手くなるスピードも遅くなってしまいます。
そうならないためにも、
例えば55点出たらノートの空いてるところに、『リズム良く射出た、出てくる時間が早かった』
48点のときは、『点数を意識しすぎた、風に流された、○○をちゃんと意識できていなかった』など自分が感じたことを良いことも悪いこともメモします。
そうすると試合後や点取り後に振り返った時に「当たるときはリズム良く射ててるけど、当たらんときは点数意識したり、○○ができてなかったから下がった」ということがわかります。
これがわかれば、低い点数を射たないためには点数を意識しない、リズム良く射つといういい点数を射つために必要なことを意識して点取に臨むことができます。
何回も繰り返すことで段々と自分の中での傾向が出てくるので、試合や練習での点取で素早く対応できるようになります。
目標点数を細かく割り振れていますか?
先に書き方の項目で説明した目標点数についてです。
なんで72射合計と36射合計それぞれで書く必要があるの?
2つ書く理由は、
- トータルだけだとハーフでいくら出していいかわからない
- ハーフを書いておくことで、その目標点まで現状何点足りないか分かる
の2つが主な理由です。ただ、これだけでは意味がわからないので例を使って説明しますね。
例えば、トータルの目標点数を600点、ハーフの目標点数を300点としましょう。
すると、36射で300点を達成するには→300点(36射計)÷6(エンド)=50点(1エンドで必要な点数)が求まります。目標を達成するには1エンド50点必要になります。
これでわかるのは、
✅毎回達成できればハーフの目標を達成できるよということです。
そしてここから更に分解します。
今度は1エンド(6射)の中で1本当たり何点を射つ必要があるのかを考えます。これをする理由としては、
- 1本当たり何点で目標点数になるか分かっていないと1エンドごとの目標点数が達成できないから
- 1本の必要点数を理解すると、何点以内で止める必要があるのかがわかるから。
今回の例でいくと、1エンドで50点必要です。これを1本当たりにするには、
50(1エンドの点数)÷6(1エンドで射つ本数)=8.333・・・(1本あたりの点数)となります。
数字によっては割り切れないこともありますが、この場合は1本当たり8点以上必要で、その内2本は9点以上じゃないと50点にならないことがわかります。
考え方としては、8×6=48点でこれだとあと2点足りないので、2本9点を射つことで、+2になるため50となり目標点数を達成することができます。
ようは、
1.トータルの目標決める
2.そのトータル点数を半分で割る
3.1エンドごとの点数を出す
4.1エンドごとの点数を1エンドで射つ点数で割る
をすることで求まります。
ちなみにインドアや50,30mになると1エンドで3本になるので、
✅6本の点数を2で割って3本ごとの点数を出す
✅1本にするには3本の点数を3で割ると1本当たりの点数が出てきます。

例えば、今回だと1エンド50点なので、これを3本ごとに分解すると、50÷2=25となり1エンド25点を3本で射つことがわかります。
さらにここから3本ごとの点数を求めるために3で割ると25÷3=8.3333となるので1本当たり9か8ということになります。(最初のうちは書いていましたが、慣れてわかってきたら1本あたりは省いてもオッケーです🙆♀️)
結構点数を細かく分解しましたが、ここまで分解するには理由があります。
・トータル点数だと何点射って目標達成できるのか明確じゃないから
・細かく分解することで自分が射つ必要のある点数がわかり、明確な目標を持って点取りができるから
私はこの方法を教えてもらってから欠かさずにやり続け、その結果日替わり定食状態を抜け出すことに成功しました。結果として安定して点数を射てるようになりました。
ただ、最初からいきなり安定はしないですが続けているうちにだんだん安定してきました。
グルーピングを書くことで点数が上がる理由
これは点数をあげたいなら絶対書いておくべきです。
というのも
グルーピング(矢の集まり)を理解してないといつまででも外れ続けます。
アーチェリーで点数を上げるためには、このグルーピングをいかに中心に持っていくかで決まります。
これをしないでサイトを動かし続けた結果、
え、待って。やっとサイト合ったと思ったら試合終わってるやん・・・
なんてことになります。
一方でグルーピングが分かると、例えば「左の赤で3時方向に固まってるな〜」とわかれば、それに合わせてサイトを動かして調整すれば真ん中に寄ってきます。(当たり前ですね)
実際は風もあったりするのでこんな単純にはいかないです。しかし、傾向を知ることが出来れば
✅サイトを動かし調整できるのでそのまま外し続けることを少しでも回避することができます。
これができるか、できないかで今後の点数が伸びるか伸びないかは割と大きく左右されます。
実はこのサイトを動かすこともちゃんとした方法(コツみたなもの)もあるので、またのちのブログで書いていきますね。
まとめ
今回も結構量が多くなってしまいましたが、どれも大切な項目です。点数は1日や2日ですぐに上がることはありませんが、継続して取り組めば上がっていきます。
最後に今回のブログのポイントをおさらいしておきましょう。
✅練習ノートと同じように日付、天気、風を書く
✅目標点数を1射レベルにまで分解し、何点射つ必要があるのか明確にする
✅自分の感覚をメモすることで迷いなく射てる
✅グルーピングをメモすることでサイトを動かすだけで終わることを防げる
それぞれの理由や、やり方はブログ内にあるのでそちらを見てもらえればと思います!
なかなか点数の上がらない間は苦しいですが、その苦しさを乗り越えた先には成長した自分がいるのでそこを諦めずに粘り強く取り組んで欲しいと思います。
もし、ブログ読んだだけじゃ分からない!っていうことがあれば気軽にコメントして頂ければ回答します!ここでのコメントはちょっと…っていう人はTwitterのDMに質問を送ってもらえれば回答しますので、わからない!をそのままにしないようにしましょう!
このブログを読んでくださった一人でも多くのアーチャーが今日よりも明日、明日よりも明後日上手くなることを願っています!
それでは、今回はこの辺りで。
また次回ブログで!
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