【アーチェリー】グリップの悩みはこれで解決!滑らない握り方とグリップの基本を解説

こんにちは、ケロクマです。
あなたは、グリップでこんなお悩みはありませんか?
- 手汗がひどくてグリップがすべ滑ってくる
- グリップの握り方がいまいいまいちよよくわからない
- 自分に合ったグリップがわからない
etc…
グリップに関して悩んでいるアーチャーは多いと感じています。
押し手が負けてくるのは、押し手の肩だと思ったら実はグリップだったということも…。
そこで今回は「滑らないグリップの握り方とグリップの基本」について解説します!

グリップができているか、いないかで結果にも天と地の差があります。グリップは唯一弓と触れている部分。グリップが変われば射形が変わると言っても過言ではありません。
- グリップを修正したら、押し手の肩が下がった!
- 引きやすくなった!
- 押し手が負けなくなった!
など押し手とも密接な関係にあります。安定して射ち続けるためにも、点数を出すためにもグリップについて、あなたのグリップを確認してみましょう。
【今回の記事を読むメリット】
- グリップが滑らない方法がわかる
- 自分に合ったグリップがわかる
- グリップの基本が学べる
なぜあなたのグリップは滑るのか?
早速ですが、なぜあなたのグリップは滑ると思いますか?色々な要因がありますが、グリップが滑る原因は主に3つ。
- グリップが自分の手に合っていない
- グリップの角度や握り方が間違っている
- 手汗や雨などで滑る
グリップが自分の手に合っていない
グリップが自分の手に合っていない場合はパテを盛るなど「自分に合ったグリップに加工」しましょう。
市販のグリップには、後に解説する「ハイグリップ、ミディアムグリップ、ロウグリップ」があり、「グリップの幅が広い、狭い(細い)」など選択肢が沢山あります。
手の大きさが人によって違うため、「合う」、「合わない」人がいて当然です。もちろん男女でも違います。そのため、自分に合わないグリップを使っている場合は「加工して自分に合うグリップに作り替える」のが最善です。
なぜなら、
- グリップが押しやすいかで射形も変わる
- 弓と触れる唯一の接点
- 当たりをコントロールする部分
だからです。

「そこそこ合う」人もできるならば、グリップを加工して「自分に合う」グリップにすることをオススメします。
グリップの角度や握り方が間違っている
グリップの角度や握り方が間違っていると、グリップは滑ります

グリップの基本の手の甲の角度は45度で、理想の角度は35〜45度の範囲です。
これを外れると、グリップは滑ってきます。
理由は3つ。
- ピボットポイントを真っ直ぐに押せない
- グリップに触れている手の範囲が変わる
- 手が浮いてきて安定性がなくなる
赤丸の部分がピボットポイントです。
ピボットポイントを真っ直ぐに押せていれば、弓も真っ直ぐに飛び出し、当たります。しかし、真っ直ぐに押せていないと左右どちらかに力が偏り、外れます。
そのため、ピボットを真っ直ぐ押せているかは当てる上でとても大切なポイントなのです。
グリップの角度や握り方が変われば、触れている範囲も変わります。
グリップには3つの握り方があります。
3つのグリップ
- ハイグリップ
- ミディアムグリップ
- ロウグリップ
どのグリップにするかで押す場所が変わります。押す場所が変わるというのは、「どのグリップを選択するかによって手首の角度が変わるから」です。
それぞれのグリップについては、「グリップの基本」で解説します。
「グリップは手の触れている面積で安定性が決まります」。
グリップは、手のひら全体を使って押すというより、“ポイント”で押します。
ポイントというのはピボットポイント。
母子球は「グリップの形状に添わせているだけで力をかけているわけではありません」。
しかし、ピボットポイントだけを意識して押せなんて言われても難しいですよね。
なので、

「グリップに触れている部分(母子球)でベタ押しする」意識でやっていました。ピボットポイントを押しつつも、意識ではベタ押しです。
手汗や雨でグリップが滑る
手汗や雨でグリップが滑る場合は「グリップテープを巻き」ます。グリップテープは「BowBrand」がオススメです。
ただ、グリップテープを巻く前に確認して欲しいことがあります。今のあなたのグリップは次の3つのポイントを満たしていますか?
- 滑りやすいグリップになっていないか
- ピボットポイントを真っ直ぐに押せているか
- グリップの角度や握り方が間違っていないか
もし、上の3つのどれかに当てはまる場合はまずそれぞれを改善してみましょう。改善することで滑らなくなることも十分にあります。正しいグリップが出来ていれば基本は滑らないです。
しかし、
- 上の3つを満たしていても滑る!
- グリップがそもそもツルツルしていて雨の日は特に滑る!
- 手汗が酷くてどう頑張っても無理だ!
という場合は「グリップテープ」を巻いて滑るのを防ぎましょう。
滑らないグリップを作るには、基本に立ち返る
ここまでグリップが滑る原因について解説してきました。
滑らないグリップを作るためには「基本に立ち返ること」です。グリップが滑るには必ず原因があります。
基本を見返すことで気づくこともあります。
グリップの基本は3つ
グリップの基本は3つ。
- ピボットポイントを真っ直ぐ押す
- 親指を的方向に向ける
- 母子球をグリップに当て、しっかり押すこと。
ピボットポイントを真っ直ぐに押す
グリップで、「ピボットポイントを真っ直ぐに押す」ことはめちゃくちゃ重要なポイントです。
ピボットポイントを真っ直ぐに押せないと矢も真っ直ぐ飛んでいかないため、必然的に外れます。
ピポットポイントは、下の写真でいうと、「赤丸」の部分です。
親指を的方向に向ける
親指の向きも当たりに影響を与えます。
親指が下を向いているだけでも力のかかり方が変わるため、親指も重要ポイントの一つです。
母子球をグリップに当て、しっかり押す
母子球が浮いていると、グリップをしっかり押せないです。
あくまでもグリップは手のひらではなく、ポイントで押せと言われますが、このポイントは「ピボットポイント」です。
しかし、ピボットポイントを意識しろって言われても難しいですよね。
そこで、母子球でベタ押しをするという意識に変えるだけでかなりやりやすくなります。

私もポイントで押すよりかは、「母子球でのベタ押し」を意識しています。
グリップは3種類ある
グリップには3種類あります。
- ハイグリップ
- ミディアムグリップ
- ロウグリップ
ハイグリップ
浅く握るグリップ。手の角度は60度。
手のひらとグリップと触れている面が少ないので不安定になりやすいグリップです。
押すポイント:グリップの上部。
ミディアムグリップ
手の甲の角度を45度にする、1番基本のグリップ。理想の角度である35〜45度のグリップがやりやすいです。
押すポイント:グリップの中央
手首の負担も少ないため、初心者でもやりやすいグリップです。
ロウグリップ
ガッツリ握るタイプのグリップ。手の角度は30度くらい。手のひらの面積はミディアムグリップよりも触れているので安定しやすいです。
押すポイント:ミディアムグリップよりも下から押す。(押す場所はミディアムと変わらない)
どのグリップをするかによって押す角度が変わります。

理由は、グリップの角度が変わるからです。グリップの角度が変われば、手の触れている範囲や、手首の角度も変わります。
ピボットポイントを押せていますか?
グリップで一番重要なポイントです。ピボットポイントに対して真っ直ぐ押せていれば、グリップは滑りません。
グリップが滑るのは、「ピボットポイントに対して真っ直ぐではなく、左右方向から押しているから」です。
左右方向から押すと「力のかかる方向が真っ直ぐではないため滑りやすく」なります。
実際にやってみると、グリップが滑りますし、押し手も負けます。
修正するとき、滑らないように意識すると余計に押し手に力が入って、グリップの角度が合わなくなっていきます。

「ピボットポイントを真っ直ぐに押す意識」に変えることです。
ケロクマのグリップ
参考になればと思い、私のグリップを最後に紹介します。
【ケロクマのグリップ】
・親指の付け根全体で押すイメージ
・生命線を少しだけ外に逃している
・角度は、40度くらい特にピポッドポイントで押すなどのイメージではなく、グリップに触れているところ全体で真っ直ぐに押すようにしています。 pic.twitter.com/PkWZ4GZovd
— 🏹ケロクマ@アーチェリー上達講座 (@kero_archery) August 27, 2021
- 親指の付け根全体で押すイメージ(母子球)
- 生命線を少しだけ外に逃している
- 角度は40度くらい
それぞれ簡単に解説しますね。
親指の付け根全体で押すイメージ
「親指の付け根全体で押すイメージ」は、高校の時にベタ押しでいいと言われてからずっとそのままです。
ポイントを意識したこともありましたが、よくわからなくなり、迷う原因にもなると考え、ベタ押しに落ち着きました。

意識的に言えば、「グリップに触れているところ全体で真っ直ぐ押すイメージ」ですね。
生命線を少しだけ外に逃している
「生命線を少しだけ外に逃している」のは、私の押し手がハマる位置と合ったからです。
高校の時、スランプで「射った瞬間に押し手が緩むこと」に悩まされていました。その時に、生命線を少し外に逃してグリップをしてみると、
- 押し手の緩みが治った
- 押し手の肩もハマった
- 押し手が安定した
ので、生命線を少し外に逃したグリップになりました。
角度は40度くらい
グリップの基本は45度と言われています。(教科書通りに言えば)

しかし、理想的な角度は35〜45度で許容範囲内なので特に問題なしです。
今の角度が一番私のなかでは押しやすい角度になっています。
まとめ
「グリップの基本とグリップが滑る原因」について解説してきました。グリップは唯一弓と触れている部分で、当たりに大きな影響を与えます。それくらい重要なポイントです。
グリップと押し手はセットで悩みが多い場所でもあるので、今後もグリップに関する記事を出せていけたらなと思っています!
それでは、また次回ブログで!
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