アンカー

自分に合ったアンカーの選び方!センターとサイドのメリット・デメリットを解説

KEROKUMA




こんにちは、ケロクマです。

  • アンカーはセンターとサイドどちらがいいかわからない
  • 弦は鼻につけないとダメ?
  • センターとサイドのメリットデメリットは?
  • 初心者でもサイドの方がいい?
  • センターとサイド、どっちがやりやすい?

など、センターにするべきかサイドにするべきか悩んでいますよね。実は、センターにするかサイドにするかはあなたがアンカーで何を優先する、したいかで変わります。

 

アーチェリーを始めたばかりの人や初心者の人はセンターから始めて基礎を固めることが大切。ですが、メリットデメリットを知らないままセンターで射ち続けるのは危険です。

 

また、どちらにしようか悩んでいる人もそれぞれのメリットデメリットを知らないまま選んでしまうと最悪の場合、肩周りをケガしてアーチェリーができなくなってしまうリスクもあります。

 

せっかくならアーチェリーを楽しみたいですよね。できるならケガなく長く続けるためにも自分に合ったアンカーを選びたいと思いますよね。さらに、自分に合ったアンカーで点数が出せたら最高ですよね。

 

そこで、今回は「自分に合ったアンカーの選び方!センターとサイドのメリット・デメリット」をお伝えします。

 

【今回の記事を読むメリット】

  • センターとサイドのどっちを選べばいいかわかる
  • 自分に合ったアンカーがわかる
  • 弦を鼻につけるかの迷いがなくなる

 




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結論:アンカーは何を優先するかで決まる

先に結論だけを伝えると、何を優先するかでどちらのアンカーにするかが決まります。

 

【センターを優先する】

  • 弦を鼻につけること
  • まっすぐ引いてくること
  • アーチェリーを始めたばかりの初心者

センターはまっすぐ引いてきて弦を鼻につけることを優先したアンカー。基準がハッキリしているのでアーチェリーを始めたばかりの人や初心者にオススメです。

 

【サイドを優先する】

  • 身体全体のバランスを大切にする
  • 引き手のヒジを背中側まで回す
  • 肩周りのケガを防ぐ

サイドは身体のバランスや引き手のヒジを使って引くことをを優先しています。センターに比べ基準が作りにくいため、アンカーを安定させるのが難しいです。アーチェリーを始めて1年くらい経っているならトライしてみても良いでしょう。

 

こうしてみると何を優先するかがセンターとサイドでまったく違いますよね。ですが、これだけではどちらのアンカーを選べばいいかわかりくいですよね。なので、センターとサイドのメリットデメリットもお伝えします。

 

さらに、ケロクマのアンカーも紹するため、センターとサイドどちらを選ぶのか参考にしてみてくださいね。

 

その前に、センターかサイドを選ぶ前にアンカーの基本を確認しておきましょう。

 

アンカーの基本

センターとサイドのメリットデメリットを紹介する前にアンカーの基本を確認しておきましょう。

 

【アンカーの基本】

  • アゴの下に引き手をつける
  • 毎回同じ場所につけること
  • アゴに向かってまっすぐ入れること

アゴの下に引き手をしっかりくっつけていないとスキマができてしまい、アンカーが安定しません。アンカーが浮いていると狙いもフラフラします。引き手をアンカーにつけずに射つのと、アンカーにつけて射つのではしっかりついていた方がやりやすいですよね。

 

そのため、引き手とアゴにスキマができないようにしましょう。

 

また、アンカーは毎回同じ位置につけることが大切。つく位置がバラバラになるとクリッカーが早く切れたり切れなかったりします。

 

センターのメリット、デメリット

センターは初心者やアーチェリーを始めたばかりの人にオススメ。毎回同じ位置に引き手をつけやすいのでアンカーが安定しやすいです。

メリット

センターのメリットは主に3つ。

  • アンカーが安定しやすい
  • 毎回同じ位置に引き手をつけられる
  • 引きすぎることがない

センターは弦を鼻、口、アゴの3か所につけるので、引き手を毎回同じ位置につけやすいです。また、アゴの下に引き手をつければ良いので、引き手をどこにつけたらいいかわからないということもありません。

 

なので、弓道のように後ろまで引きすぎてしまうことも防げます。

 

アンカーを通りすぎて引きすぎてしまうことをオーバードローと言います。

 

デメリット

センターのデメリットは主に3つ。

  • 引き手のヒジが背中まで回りにくい
  • 人によっては肩を痛めるなどケガのリスクがある
  • アンカーの角度が少し変わる

 

センターは引き手のヒジが背中まで回りづらいです。弦を顔の中心に向かって引いてくるため、引き手が手前にあるままでアンカーにつけることになるから。さらに、アンカーの角度も少し変わります。

実際にやってみるとわかりやすいですが、引き手のヒジが背中側ではなく外側にいきやすいです。

引き手が回り切っておらず、引き手のヒジが外側に伸びている。

 

引き手のヒジが背中側に回らないと肩を痛めやすいです。なぜなら伸びる方向が違うからですね。

引き手のヒジを背中側に回すには、ドローイングが大切ですががここで解説すると長くなるので別記事で解説します。

実際、センターアンカーで肩周りが痛いという選手は多いです。肩を痛めるとケガのリスクが高くなります。痛みに耐えて射ち続けると最悪の場合、手術することにも…。

 

センターアンカーで肩が痛いなどの症状がある場合はサイドアンカーをオススメします。

 

補足:成長期にはアンカーの変化に注意する

成長期は骨格が変わったりするのでセンターアンカーが合わなくなってきたらサイドアンカーに切り替えることも大切。

 

例えば、小学生の頃にアーチェリーを始めたときは弦が鼻についていても身長が伸びたりして顔の輪郭などが変わると、手前までしか引けなくなることもあります。身長が伸びるということは、腕の長さも変わります。そのため、センターアンカーでは限界がきます。

 

そのまま続けると引き込みが中途半端なまま射つことになり、背中に意識がいかなくなります。さらに、引き手が手前にあるため背骨や肩周りに負担がかかってケガや故障してしまうこともあります
なので、顔の輪郭が変わったりしてセンターでうまくアンカーができなくなってきたらサイドアンカーに切り替えることをオススメします。

 

サイドのメリット、デメリット

センターで肩周りが痛かったり、引き手のヒジを背中側へ回すならサイドがオススメ。

メリット

サイドのメリットは3つ。

  • 引き手のヒジを背中まで回しやすい
  • アンカーの角度が変わらない
  • ケガや故障のリスクを減らせる

 

引き手のヒジを背中まで回しやすい

サイドは身体のバランスや肩の位置を考えてアンカーを決めるため、引き手のヒジが後ろ(背中)まで回りやすいです。一方、センターは弦を顔の中心に向かって引いてくるので引き手が手前で止まり背中が使えません。(背中が使いにくい)

 

しかし、サイドなら引き手のヒジを最大限使って引けるため背中が使いやすくなります。

 

ケロクマ
ケロクマ

奥まで引き込めるため肩甲骨が締まり、リリースで両肩がブレにくいです。

 

アンカーの角度が変わらない

サイドは弦を最初からアンカーに入るまでまっすぐ引けるため、アンカーの角度が変わりません。なぜならセンターに比べて少し外側から引いてくるから。

 

センターはまっすぐに引いてくる途中に顔があるため、アンカーの角度が変わってしまいますよね。

 

しかし、サイドでは引き手のヒジを背中側に回すために少し外側から引いてきます。

そのため、弦を最初から最後までまっすぐ引くことができ、アンカーの角度も変わらないで済みます。

 

ケガや故障のリスクを減らせる

サイドでは肩周りのケガや故障のリスクを減らせます。

 

センターは引き手が中途半端な位置にあるため肩周りや背骨に負担がかかり、肩周りを痛める人が続出。引き手のヒジが後ろ(背中)まで回りきっていないので背中が使えず負担がかかってしまいます。

 

サイドにすると引き手のヒジを後ろまで回すため、背中が使いやすくなります。その結果、肩周りや背骨に負担がかからずケガや故障のリスクを減らすことにつながります。

 

補足:引き尺が伸びます

センターからサイドに変えると引き尺が伸びます。今までセンターで引き手が手前にあったのが、背中側まで引き手のヒジが回るようになったからですね。

 

ケロクマ
ケロクマ

ケロクマもセンターからサイドに変えたとき引き尺が伸び、クリッカーもかなり内側に入りました。今までクリッカープレートにあったクリッカーがハンドルまできたくらいです。

 

 

矢の長さは変えなくて済みましたが、人によっては矢の長さまで変わることもあります。

 

 

デメリット

サイドのデメリットは3つ。

  • アンカーが安定しにくい
  • オーバードローになりがち
  • 射形が安定しにくい

 

アンカーが安定しにくい

サイドにすると背中が使えたりして楽に引けるメリットもありますが、その一方でアンカーが安定しにくいです。

 

センターは弦を顔の中心に向かって引いてくるので、ある程度アンカーのつける位置も同じにしやすいですが、サイドは必ず弦が顔の中心にあるとは限りません。

 

サイドにすると弦が鼻につかない人もいるため、センターアンカーを安定させることが難しくなります。アンカーが安定しないとなればサイドにするのをやめたいと思うかもしれませんね。

 

しかし、サイドでもアンカーを安定させるために解決策が2つあります。このどちらかをやれば基準ができるため毎回同じ位置にアンカーしやすくなります。

  • キッサーボタンやアンカーパッドを使う
  • 鼻に弦をつけなくてもアゴや口など毎回どこにつけるかを決めておく

 

オーバードローになりがち

引き手のヒジを後ろに回すことを意識しすぎるとサイドアンカーのやりすぎになってしまいます。サイドアンカーのやりすぎとは、弦を引きすぎてしまうこと。

 

弦を引きすぎてしまうことをオーバードローと言います。

 

センターのように弦をつけるなどの基準がなく、肩の位置や身体のバランスを優先するため最初のうちはオーバードローになってしまうこともあります。

 

どこまで引くのか、アンカーをつける場所を決めておくことが大切です。

 

ケロクマ
ケロクマ

私は親指の第2関節とアゴの骨(首の付け根部分)をつけるようにしていました。

 

 

射形が安定しにくい

サイドで射形が安定しにくいのは、センターのようにハッキリとした基準がなくてアンカー位置がバラバラになりやすいから。アンカー位置がバラバラになればクリッカーが切れるタイミングも変わってしまうため、結果射形が安定しにくくなります。

 

さらに、鼻に弦がつく人つかない人もいるため、より射形を安定させるのを難しくさせています。サイドで射形を安定させるのはムリなのか…と思うかもしれませんが、諦めるのは早いですよ。

 

サイドでも射形を安定させる方法が3つあります。これまでと紹介した方法とかぶってしまいますが、

 

【サイドで射形を安定させる3つの方法】

  • キッサーボタンやアンカーパッドを使う
  • どこにアンカーをつかるのかを決める
  • どこまで引くのか決める

 

道具を使ったり、アンカーの位置を決めれば毎回同じ位置にアンカーしやすくなって射形が安定します。弦が鼻につかなくても大丈夫ですよ。

 

弦は無理に鼻につけなくてOK

今まではアンカーで弦を鼻につけるよう言われてましたが、弦は鼻につけなくてOKです。

特にサイドは弦が鼻につく人つかない人がいます。もし、ついている人がいても自然についているのでそのままで大丈夫です。サイドにすると弦が鼻につかない理由は主に3つあります。

 

【弦が鼻につかない3つの理由】

  • 身体の中心からヒジの方向へ引くことを優先するから
  • 骨格的につかなくなるから
  • 弦を鼻につけることを優先していないから

サイドの場合、弦を鼻につけることよりも引き手のヒジを意識して背中を使って射つことを優先するため、鼻に弦がつかなくなる人がいます。

 

それには人の骨格が関係しています。また、サイドでは弦が鼻につくことを優先していないため、弦が鼻につかないからといって無理につける必要もありません。

 

弦が鼻につくかは、鼻の高さや顔の形といった人の骨格が関係する

弦が鼻につくかは人の骨格が関係しています。

人それぞれ

  • 顔の輪郭
  • 骨格
  • 鼻の高さ

は違いますよね。なので弦が鼻につかなくても大丈夫。

やってはいけないのは、身体のラインを崩してまで無理やり弦を鼻につけようとすること。

弦を鼻につけることを優先すると、引き手が手前で止まってアゴが浮いたり、肩を痛めてケガや故障のリスクが高くなります。

 

アンカーで大切なのは弦を鼻につけることではなく、毎回同じ位置に引き手をつけること。

 

そして、毎回同じ位置にアンカーができるようにするためには、キッサーボタンやアンカーパッドなどの道具を使ったり自分で基準を決めればOK。

 

最近は弦をつけることより身体の使いやすさが大切

昔はセンターのメリットである弦をアゴ、鼻、口の3か所につけることを重視していました。なぜなら毎回同じ場所に弦をつけることでアンカーが安定するから。

 

しかし、最近はその人にとって引いてくるときの身体のバランスや肩の位置が一番良いところ(やりやすい)ところに引いてくることが重視されています。

 

ケロクマ
ケロクマ

つまり、弦をつけることよりも肩の位置や身体のバランスの取りやすさを大切にするということですね。

もちろん、初心者の人がいきなりサイドをするのは難しいですが、アーチェリーを1年以上やっているならサイドを試してみてもいいと個人的には思っています。

 

 

ケロクマのアンカー

参考程度にケロクマのアンカーを紹介します。

大学2年までセンターアンカー

私も最初はセンターアンカーで射っていました。当時は弦を鼻につけることを意識していたので、アンカーが浮かないように引き手のヒジを上げて射っていました。

 

もちろん、背中も十分に使えず肩甲骨が完全に締まっていませんでした。たまに肩が痛いことも。しかし、それでも当たっていたので大学2年生まで変えることなく射っていました。

 

サイドに変えたら射形が安定して点数も10点以上上がった

しかし、大学3年のときにセンターからサイドに変えました。サイドに変えた理由は引き手のヒジを下げたかったから。ある冬の練習で母校に帰ったときに顧問の先生から「上手くいくかわからんけど、引き手のヒジが下がったらもしかしたら今より当たるかも」と言われやってみることに。

 

すると、射形が安定して点数が一気に10点以上も上がったのです。それまでは70mで620点を射てるかどうかみたいなラインをさまよっていたのが70mで640点近くまで上がりました。もちろん、射形が安定したおかげで点数も安定しました。

 

試合でのベストは639点ですが、練習では650点近くまで自己ベストを更新。

 

【射形の変化】

  • 引き手のヒジが下がった
  • アンカーが浮かなくなった(引き手でガッチリ固定できてる感覚)
  • 背中をしっかり使うことができるようになった(初めて肩甲骨で引けてる感じがした)

射形もセンターの時と比べものにならないくらい変わりました。また、サイドにしたら今までよりも楽に射てるように。アンカーを変えるだけで劇的に変わった瞬間でした。

 

最後に

今回は「自分に合ったアンカーの選び方!センターとサイドのメリット・デメリット」を解説しました。

センター、サイドともにそれぞれの良さがあります。特に初心者のうちはセンターで基礎を固めて基礎ができてきたらサイドに移るのが王道です。

 

また、弦を鼻につけるかどうかはそこまで重要ではありません。私はサイドにしてもたまたまついていますが、アンカーのポイントはアゴの骨と引き手の親指の関節をくっつけることなので、弦はあまり考えていません。

 

強いて言えば、たまのチェックポイントくらいですね。もし、サイドにしようか迷っているなら一度トライしてみる価値はありますよ。劇的に変わるかもしれません。

 

それでは、また次回ブログで!

 

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レッスン講師&ブログ管理人
高校でアーチェリーを始め、スポーツ推薦で大学進学。高校生の時、全国強化指定選手Aチーム選出、アンダークラスの日本代表選考会出場等への実績を持つ。大学では部の主力選手として大学王座決定戦に2度出場、個人では全日本室内で9位等の成績を収めた。大学卒業後は紆余曲折を経てCPに転向し、全日本室内で優勝。現在は選手活動を続けながらアーチェリーのレッスン講師や、ブログでアーチェリー技術の発信活動を行っている。
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