【アーチェリー】押し手が安定しない3つの理由と安定させる3つの方法
こんにちは、ケロクマです。
- 射った瞬間、押し手がブレる…
- 押し手がうまくいく時と、そうでない時の差が激しい
- エイミング中に押し手が負けてくる…
- 押し手がもっと安定すれば、点数が出るのに…
- 疲れくると、押し手が負けてくる…
など、押し手が安定しない!!と悩んでいませんか?
【押し手が安定しない主な3つの原因】
- 筋力不足
- グリップの角度や触れている面積
- 射形
であることが多いです。
そこで今回は『押し手を安定させるためにやるべき3つのこと』をお伝えします!
押し手は弓と触れている面積が1番多く、ここができていないと当たるものも当たりません。押し手ができていれば多少ミスをしても当たります。それくらい押し手は当たりを左右する大切な部分です。
今回の記事を読むメリット
- 押し手が安定しない本当の理由がわかる
- 押し手を安定させるために必要なことがわかる
- ブレない押し手を手に入れることができる
あなたの押し手が安定しない理由は3つ
あなたの押し手が安定しない主な理由は以下の3つです。
- 筋力不足
- グリップの角度、グリップと手のひらの触れている面積
- 射形
筋力不足
弓を支える筋力が不足していると、押し手は安定しません。
筋力が不足していると…
- 弓の重さに耐えきれない
- 押し手が負けてくる
- 結果、押し手が安定しない
という悪循環になってしまいます…。
この悪循環から脱出するためには、『筋トレ』が必須です。
筋力不足に有効な筋トレ
- 弓トレ
- 体幹トレーニング
- 射つ
最後の射つは意外だと思いますが、射つことが一番体力がつきます。
しかし、押し手が負けている、ブレるままで射つとさらに悪化するのでまずは弓トレ、体幹トレーニングで弓の重さに耐え切れる押し手を作り出してからになります。
押し手を安定させるための筋トレは後ほど紹介します。
グリップ
押し手を安定させるためには、グリップが欠かせません。
取り掛け以外で弓と触れている部分なので、グリップが崩れると当たるものも当たらないです。
基本のグリップは、角度が45度、親指の腹を使って押します。(以下画像参照)
上の図にもあるように、グリップの角度が違うと力のかかり方(矢印の方向)が違うため、押し手で弓を支えることができません。
実際にやってみるとわかりますが、90度ではほぼグリップをしていないのと同じ状態です。
基本では45度ですが、人によって多少角度は変わります。最初は基本の45度にし、少しずつ自分に合った角度を探していくのがオススメです。
手を壁について45度の角度で押してみると支えられるのがわかります。実際に重たいものを押す時は自然と手が真っ直ぐに立っているはずです。
骨の構造上、手首を下に向けるとより支えらえます。角度は35度〜45度が一番支えやすいです。
実際のグリップでは完全に下を向いてはおらず、少し横に向いているくらいです。ちなみに、グリップの角度やグリップの深さによっても変わります。
射形
押し手が安定しない原因に射形があります。主な原因は
- 押し手の肩が逃げているor入りすぎている
- 引き手と押し手のバランスが崩れている
- 押し手の肩が詰まっている、負けている
etc…
特に、押し手の肩が逃げていると押し手が負けやすいです。理由は、肩が受け身になって支えられていないからです。
安定させるためにすべき3つのこと
筋トレ
押し手を安定させるために効果的な筋トレは
- 弓トレ
- 体幹トレーニング
- 射つ
弓トレ
押し手の強化には、弓トレがオススメです。特にその中でもオススメの弓トレを3つ紹介します。
やり方
- いつも射っている射形でセット〜アンカリングまで持っていきます。
- アンカーにつけたら3秒キープし、セットの状態に戻します。
- 1〜2の流れを1回とし、7回繰り返します。7回を1セットとして、2〜4セット繰り返します。
注意点
- アンカーにつけたら、必ずどこか狙うこと
- いつも射っている射形ですること
- 最初は2セットからで、なれてきたら増やしていきましょう。
やり方
- いつもの射形でセット〜アンカリングまで持っていきます。
- 1の状態のまま押し手をあえて少しつまらせます。
- 2の状態からもう一度押し手を押し、元の押し手の位置に戻します。
これを10回繰り返します。
- フルドローの状態をキープしながらすること
- 押し手が負けてきたら一度引き直す
- 押し手を押し返すときに押し手を下げるイメージで的に向かって押し返す
やり方
1、いつもの射形でセット〜アンカリングまで持ってきます。
2、1の状態から引き手をアンカーに入る直前のところまで戻します。このとき、セットアップまでは戻さないように注意します。
3、2の状態から再びアンカリングします。(1の写真)
これを7回1セットとして2〜4セット繰り返します。
注意点
- アンカーから少し戻すときにサイトは的につけたままキープする
- 押し手が負けてきたらもう一度引き直す
- アンカーに入ったら的を狙うのを忘れない
体幹トレーニング
【やり方】
- 押し手側の手を床につけ、腕を伸ばし、身体を支えます。
- 1の状態を1分キープします。
- 次に押し手と反対側も同じように鍛えます。
コツと注意点
- 手は肩の真下におきます。
- 反対側の腕は伸ばしていなくても大丈夫です
- 肩が痛いなどで腕を伸ばせない場合は肘をついてしましょう。
肘をついてするバージョンでもやり方は同じです。
グリップ
グリップの角度や、手のひらがグリップとどれくらい触れているか確認します。
STEP1:グリップの角度の確認。基本は45度。
STEP2:手のひらがグリップに触れている面積の確認。基本は下の画像です。
人によっては、
- グリップの角度を変える
- 握り方を浅くor深くする
- 手首の角度を変える
etc…
があると思います。握り方が変わると、手首の向きも変わります。
- 握り方が浅くなる:手首が下を向きやすい
- 握り方が深くなる:手首が横を向きやすくなる
グリップは手のひらがどれくらいグリップに触れているかで弓の安定性も変わってしまいます。
もし、スキマがあればその分不安定になります。何をやってもスキマができてしまう場合は、金属パテを盛ってスキマを埋めましょう。
スキマがなくても安定しない、毎回グリップの位置が変わる場合は、
パテを盛って固定することをオススメします。
射形の確認&改善
最後は射形の確認と改善です。
押し手が安定しない原因は主に3つ。
- 押し手の肩が逃げているor入りすぎている
- 引き手と押し手のバランスが崩れている
- 押し手の肩が詰まっている、負けている
それぞれ一つずつ解説していきます。
押し手の肩が逃げている
押し手の肩が逃げていると、弓を受け身で支えているため押し手が負ける原因にもなります。
STEP1:地面に十字を書き、その上に立って射形の動画を撮影する。
撮影する時は、上から撮影します。
脚立などを使って撮影します。
STEP2:動画を見て、射形の形が台形もしくは三角形になっているか確認する。
- 押し手の肩が逃げている:三角形もしくは台形が崩れている
- 押し手の肩が入りすぎている:押し手の肩が弓と近い距離にある
STEP3:射形の修正
- 押し手の肩が逃げている:肩を入れる
- 押し手の肩が入っている:肩を逃す意識をする
押し手と引き手のバランスが崩れている
押し手と引き手のバランスが崩れると、押し手が安定しません。
この場合は、
- 押し手側に重心を多めにおく
- 押し手を中心に引いてくる意識をする
- スタンスをクローズドスタンスにする
という3つの方法があります。特に1と2に関してはアンカー後は意識しなくても大丈夫です。ただし、アンカーまではしっかりと意識しておきましょう。
3つ目のクローズドスタンスは、押し手側の足を引き手側の足より前に出して立つスタンスをいいます。
クローズドスタンスにしている人は少ないですが、クローズドスタンスにすることで押し手が逃げにくいメリットがあります。
押し手の肩が負けてくる、詰まる
押し手の肩が負けてくる、詰まってくる主な原因は『筋力不足』です。
もちろん、筋力不足以外にも『弓を肩から上げている』、『肩甲骨があがっている』など他の原因もあります。
押し手の肩が負けてくる、詰まりに関しては下記の記事で解決できます。
押し手が安定すると、あらゆる問題が解決する
押し手が安定すると、射形のあらゆる問題が解決します。
理由は3つ。
- 弓と触れている面積が大きい
- 車で言うハンドルの役割
- 押し手を起点に射形が成り立っている
押し手はグリップの角度を変えたり、グリップそのものを変えたりすると引き方までも変わります。
角度が変わると…
- グリップと手のひらが触れている面積が変わる。
- 押すポイントも変わる
- 押すポイントが変わると、支えるポイントも変わるので引き方なども変わる
ということが起きます。つまりは、射形も変わります。
それくらい押し手は重要なものであるからこそ、押し手ができるようになれば当たることにもつながります。
まとめ
今回は『押し手を安定させるために必要なこと』についてお話ししてきました。不動の押し手を作るまでの道のりは大変ですが、今回紹介させていただいたことに取り組めば、あなたの押し手は安定していきます。
私も安定させるまで3年はかかりました。しかし、この記事で安定させるためのコツを読んだあなたは私よりも短時間で押し手を安定させることができます。
難しいかもしれませんが、根気よく取り組むことが早く安定させる近道ですよ。
それでは、また次回ブログで!
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