【アーチェリー】引き込めない原因は身体の使い方です。治し方を解説!
こんにちは、ケロクマです。
- クリッカーの位置をチマチマ変えている
- 引き込めるときとそうでないときの差が激しいい
- 後半になると、引くのがしんどくなる
- もっと引き込めるはずなのに手前で止まってしまう
- 練習終わり、肩周りが痛い
など、引き込みが思うようにできず悩んでいますよね。
実は引き込みがしにくい原因はドローイングではなく、身体の使い方です。
正しい身体の使い方を知らないまま射形を変えても引き込みのしづらさは改善されません。
むしろ射形が余計に崩れてしまうことも。
そこで今回は「引き込みができない3つの原因と解決方法」を解説します。
- 引き込むために必要な身体の使い方がわかる
- 今よりも射つのが楽になる
- クリッカータイミングに悩まなくなる
- 肩の痛みがなくなる
- 後半になってもバテない
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引き込みが出来ない4つの原因
- 弓を左から持ち上げている
- 肩の決めが甘い
- 姿勢が反っている
- 引く方向が間違っている
弓を左から持ち上げている
引き込みが出来ない人に多いのは弓を左から持ち上げていること。(左射ちの人は右)
つまり、弓をセットした位置からまっすぐ持ち上げることができていない状態です。
弓を左から持ち上げると次のようなデメリットがあります。
引く距離が伸びて背中が使いづらくなると、引き込みができないことに加えて取りかけや前腕にも力が入りやすいです。
引き手の肩が開くと肩が本来の位置よりも前に来ます。
セットで肩が開いたままセットアップすると、
などのデメリットがあります。
さらに、引き手が左を向いて引き手のヒジが背中側まで回りづらいです。なぜなら、引き手の肩が前にあってジャマして背中が使いづらいくなるから。
肩の決めが甘い
肩の決めが甘いと引き込みしづらくなります。なぜなら、肩が本来の位置よりも前にあって引き手の肩がジャマして引き込めないから。
肩の決めが甘いと、
- 引き手の肩甲骨が背中まで回らずに開いている(前に引っ張られている状態)
- 引き手のヒジが矢筋より前にある
ような状態になっています。
一方、肩が決まっている時は引き込みもしやすく、クリッカーもタイミング良く切れることが多いです。
なぜなら、肩を決める=両肩がまっすぐになり、スムーズにドローイング&アンカリングできるから。
姿勢が反っている
姿勢が反ると重心が上がり背中が使えない(使いにくい)ため、引き込みできません。
セットアップ時は重心が上がりやすく、姿勢が反りやすいです。なぜなら、弓を身体に引き寄せるようにして持ち上げるから。
- 胸が張る
- 背中が使いにくい
- 引き込みができない
なので、姿勢が反ると重心も上がるため引き込みしづらくなるのです。
引く方向が間違っている
姿勢とセットアップはできているのに引き込めないときは、ドローイングでの引き方に原因があります。
- アンカーに引き寄せるような引き方(初心者に多い)
- 腕(前腕)で引いている
- 左から引いている
初心者に多いのが、セットアップした位置からアンカーに前腕を引き寄せるような引き方です。
この引き方をすると背中を全く使わずに前腕だけで引いているため、取りかけに力が入りやすく、リリースも跳ねます。
アンカーに引き寄せてしまうのは、アンカーがゴールだと思って引いているからです。
引き寄せるような引き方をすると、
ドローイングはセット〜セットアップの動きが関係しています。
的に対して左方向から弓を持ち上げると、左方向から引くことになるため、引き手の肘が背中まで回りません。
その結果、引き込みとは真逆の方向に進みます。
5つの解決方法
引き込めるようになるには、次の5つが大切。
- まっすぐセットアップする
- 肩を決めてから引く
- 重心を落として姿勢をまっすぐにする
- 身体の前でセットアップする
- 引き手のヒジから引く
セットした位置からまっすぐセットアップする
引き込むには的に対してまっすぐセットアップすることから始まります。
ここが出来ていないと何をやっても引き込めません。それくらいセットアップは重要ポイントです。
弓をまっすぐ持ち上げる3STEP
押し手を身体の前でセットする
弓が左に向かないようにするには、押し手を身体の右斜め前でセットします。
①のように押し手が身体の真横にあると、セットアップ時に左を向きやすいです。
的に対してまっすぐの位置に押し手をセットすることが大切。
押し手がセットできたら、プレドローをして引き手をセットします。
弓をまっすぐに持ち上げるにはプレドローは必須。
プレドローなしでセットアップすると、引き手の肩が的側に引っ張られて弓を左から持ち上げることになります。
- 押し手のヒジを伸ばさなくてもグリップをセットできる
- 引き手の肩が的側に引っ張られない
- 弓をまっすぐに持ち上げられる
プレドローで弓を引きすぎるとセットアップがやりづらくなるため、引き手の肩が的側に引っ張られない程度にしておくこと。
引き手の肘からセットアップ
押し手と引き手のセットが完了したら、引き手のヒジからセットアップします。
引き手からセットアップしたら押し手は後からついていくだけでOK。これによってまっすぐセットアップしやすくなります。
セットアップは、
- 引き手のヒジ
- グリップ
- 押し手のヒジ
の順で弓を持ち上げます。
押し手から弓を持ち上げると左右に動くため、弓をまっすぐ持ち上げるのが難しくなります。
- 引き手を身体から10cmくらい離す
- 持ち上げるときに引き手のヒジから外側へスライドさせる
- センタースタビの動きを目で確認しながらセットアップ
身体から10cmほど引き手を離しながらセットアップすると、取りかけが的に対してまっすぐの状態でセットアップできます。
センタースタビの動きを確認しながらセットアップすると、まっすぐにセットアップできているか否かが分かりやすいです。
肩を決めてから引く
引き込みをするには肩を決めてから引くことが大切です。
肩の決めが甘いと引き込みがしづらくなることはお伝えしましたね。肩を決める具体的な方法は以下の記事で詳しく解説しています。
クリッカーがタイミング良く切れるか否かは、肩が決まっているかどうかも関係しています。
重心を落として姿勢をまっすぐにする
引き込みをするには、重心を落として姿勢をまっすぐにすることが大切です。
- 姿勢を気持ち猫背にする
- 足裏に全体重をかける
- 重心割合は6:4
姿勢をまっすぐにするには重心を落とすことがポイント。
無意識に姿勢を正すと腰のあたりが反ります。これは人間の身体の構造上、背骨が曲がっているからです。
背骨が曲がっているままセットアップすると重心が上がって姿勢が反ります。なので、気持ち猫背にして背中から腰までをまっすぐにすることが大切です。
姿勢がまっすぐになると、腹筋(丹田:おへそのあたり)に力が入り、足裏全体に体重をかけやすくなります。
足にかける重心の割合は、親指の付け根60%:かかと40%です。
重心が上がったり姿勢が反る場合は、重心も後ろ(かかと)にあります。
親指の付け根に60%乗せると、姿勢が反りにくく身体も倒れにくいため、姿勢がまっすぐになります。
身体の前でセットアップする
重心を落として姿勢がまっすぐになったあとは身体の前でセットアップします。つまり、腕だけで弓を持ち上げます。
繰り返しになりますが、セットアップで重心が上がって姿勢が反るのは、弓を身体に引き寄せるようにセットアップしているからです。
腕で弓を持ち上げるポイントは前腕を使うこと。上腕から弓を持ち上げると重心が上がって姿勢が反ります。
詳しいやり方は先に解説した”まっすぐセットアップする”をご覧ください。
動きのイメージは武藤選手のセット~セットアップの動きがわかりやすいです。
重心が上がったり姿勢が反らないよう、気持ち猫背の体勢で弓を持ち上げているのがよくわかります。
引き手のヒジから引く
引き込みをするには、引き手のヒジから背中に向かってまっすぐ引くことが大切。アンカーに引き寄せる引き方では腕引きになって背中が使いづらくなることはお伝えしましたね。
なので、セットアップ後は取りかけなどの小手先ではなく、引き手のヒジから引く意識をします。
イメージは後ろから引っ張られている感じですね。
また、引き手をアンカーに持っていくと腕引きになるため、引き手が顔の斜め前通るように引きます。
ドローイングのルートで引き込み具合も大きく変わります。
最後に
引き込みができない原因は身体の使い方と前の動作に原因があることがほとんどです。
ですが、今回解説したことを意識して練習すれば正しい身体の使い方が身につくため引き込みに悩まなくなります。
引き込みができると安定感のある射形になりますよ。ぜひ、今回解説したことを参考に練習してみてくださいね!
それではまた次回ブログで!