【アーチェリー初心者必見】スタンスの基本とチェックポイントを分かりやすく解説
こんにちは、ケロクマです。
- オープンとストレートどちらがいい?
- 基本の立ち方を知りたい
- 毎回立ち位置がバラバラになってしまう
- 初心者に教えるときのコツが知りたい
- 最初からいきなりオープンスタンスやクローズドスタンスを教えるのはアリ?
など、どのスタンスがいいのかやスタンスの基本について悩んでいますよね。教えるためには教える本人が正しく理解していないと間違ったことを教えてしまいます。
スタンスは土台であり土台が出来ていなければ正しい射形で射つことはできません。逆に言えばスタンスが出来ていれば正しく射てるということ。スタンスができているか否かで上手くなるかが変わります。
そこで今回は「超初心者向けアーチェリーのスタンスの基本とチェックポイント」を解説します。
【今回の記事を読むメリット】
- 初心者の射形指導に役立つ
- スタンスの基本〜チェックポイントまで理解できる
- 自分に合ったスタンスがわかる
スタンスとは?
スタンスとは、矢をつがえる前にシューティングラインをまたいで立つ動作のこと。
スタンスは3種類ある
- ストレートスタンス
- オープンスタンス
- クローズドスタンス
基本的にアーチェリーを始めたばかりの初心者の人はストレートスタンスから始めます。いきなりオープンやクローズドスタンスから始めると、後の動きがやりにくくなるからです。
基本のスタンスはストレートスタンス
【ストレートスタンスの基本】
- 両足を肩幅に広げる
- 両足のつま先を真っ直ぐに結んだ線が的の中心を通るように立つ
- 体重は左右均等にかける
- シューティングラインをまたいで両足を肩幅くらいに広げます。広すぎたりせますぎるとバランスが取りにくいです。
- 両足のつま先を真っ直ぐに結んだ線が的の中心を通るように立ちます。もしくは、親指の付け根同士でもOKです。
- 体重は両足に左右均等にかけます。どちらかに偏りすぎないように注意。
オープンスタンスの特徴
立ち方:左足を後ろに下げてつま先を外側に向ける(左射ちは右足)
オープンスタンスがオススメの人
- ストレートスタンスではフラフラして立ちにくい人
- 両足に均等に体重を乗せられない人
ストレートスタンスではフラフラして立ちにくい人にはオススメ。なぜなら、足を開くことで体重が分散されて立ちやすくなるからです。
足の開き具合や角度は人によって違いますがオープンスタンスにしている選手は多いです。
最初は完全にストレートでしたが、なんとなく安定感がなかったので
少しオープンにしました。
※つま先はまっすぐで左足を少し下げている。
オープンスタンスのここがダメ
- 押し手の肩がストレートよりも背中側(後ろ)にくるため、押し手の肩が負けやすい
- 押し手の肩を決めるのが難しい
- 引き手の肩が的側に引っ張られやすい
オープンスタンスは体重を分散させるため立ちやすくなります。しかし、足の開く角度が広くなるほど押し手の肩を決めるのが難しく、引き手の肩が的側に引っ張られやすいです。
そのため、セットアップで肩を揃える動作が大きくなり、射形を安定させるのが難しいです。なので、足を外側に広げすぎないように注意しましょう。
クローズドスタンスの特徴
立ち方:右足を少し後ろに下げてつま先を外側に向ける(左射ちは左足)
クローズドスタンスがオススメの人
- 押し手の肩が逃げやすい人
- ストレートでもオープンでもしっくりこなかった人
- クローズドで立ったら安定する人
クローズドスタンスはストレートに比べて引き手の肩が背中側にくる分、押し手で弓を支えやすくなるため押し手が逃げやすい人にオススメ。
また、ストレートでもオープンでもなんかしっくりこなくてクローズドにしたら立ちやすかったり、安定するという場合にもオススメです。ただ、クローズドで射っている選手はほとんどいません。
スタンスのチェックポイント
スタンスのチェックポイントは3つ。
- 毎回同じ足幅、角度、向きで立っているか。
- 足、腰、肩の3つは常に同じ方向か
- 両足に50:50で体重を乗せているか
毎回同じ足幅、角度、向きで立っているか
特に初心者のうちは片足が外側を向いたり、毎回立つ位置がバラバラになりがち。そのため、足元に十字線を引いてその上に立つと毎回同じ位置に立てているかがわかります。
足、腰、肩の3つが常に同じ方向か
足の向きや開く角度などが変われば腰や肩の位置も変わります。なぜなら、人間の身体の構造上すべてつながっているからです。足が開いて腰も的側に開いているのに肩だけ正面を向いていることはありません。
両足に均等に体重が乗せられているか
スタンスでは、両足に均等に体重が乗せられているかが大切。どちらかに偏りすぎると軸がブレてしまいます。
- 押し手(左足)側に体重が乗る:的側につっこんだ射形になる
- 引き手(右足)側に体重が乗る:後ろに倒れるような射形になる
毎回同じスタンスで立つには基準を決めておく。
毎回同じように立てるように基準を決めておきましょう。主に以下の3つを決めておくと良いです。
- 足の開き具合
- 的の中心をどこと合わせるか
- 足を広げる場合はどれくらい広げるか
例
- 肩幅に開いて立ち、右足の親指の付け根に左足のつま先を合わせる。
- 左足は15度くらい外側に向ける。
- 右足の親指の付け根を的の中心に合わせて立つ。
基準を決めておけば毎回同じように立てますよね。
スタンスは立ち方や立ち位置によって当たりが大きく変わる。
どのスタンスにしても毎回的の中心に対して立つのが基本です。
ただ、試合では基本的にA、C立ちもしくはB、D立ちになり、的の中心に立つことはなかなかできません。強いて言えばトーナメントの1/8以降やインドアの試合くらいでしょう。
それぞれの立ちで立ちやすさを比較すると、
- A,C立ち:的に対して左から射つ。右射ちが射ちやすい。
- B,D立ち:的に対して右から射つ。左射ちが射ちやすい。
A,C 立ちは右射ちの人からすると自分の前に的があるため射ちやすいです。しかし、B,D立ちになると的が後ろにくるため射ちにくくなります。
そのため、的の中心に対してしっかりスタンスを取らないと右に外れやすくなります。(左射ちは逆で考えてくださいね)
試合では立ち位置を選べないのでどっちになってもいいように普段から練習しておくことが大切です。
的の中心を取るコツ
的の中心を取るコツは2つ。
- シューティングラインに印をつけること。
- 線や模様などを使って中心の位置を決めること。
印をつけるもしくは周りのもので中心を決めておくと、シューティングラインに入っても的の真ん中に立てます。
一方、何も決めずにシューティングに入ってから目で大体この辺りかなと中心を取るとほとんどズレています。なぜなら、自分が適当に立った位置に対して目が焦点を合わせてここが真ん中ですよと知らせるから。
後ろから見るとやたらと的の右や左に立って射っている選手がいます。この場合、目でなんとなくこの辺が真ん中だなと思って立っていることがほとんどです。印をつけるか、周りのもので中心を取っていれば隣的に立つこともありません。
最後に
今回は超初心者向けにスタンスの基本とチェックポイントを解説しました。
スタンスはすべての土台。つまり、基礎になる部分なのでスタンスが適当だと後の射形もうまくいきません。まずは毎回同じように立てるようになりましょう。
それでは、次回ブログで!
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