こんにちは、ケロクマです。
- アンカー後、すぐに射ってしまう
- 伸びるときにどこを意識すればいいかわからない
- 何秒くらい狙ったらいいかわからない
- 押し手と引き手のバランスがわからない
- 狙うとき、的とサイトピンのどちらを見ればいいかわからない
など、エイミングで伸びるときの意識や押し手と引き手のバランスに悩んでいませんか?
エイミングは狙いをつけたまま伸びることを意識して射つため、身体の軸がブレやすかったり押し手と引き手のバランスに悩むことが多いですよね。
押し手と引き手のバランスが崩れると余計なところに力が入ったり射った瞬間のブレにつながります。次の弦を離す動作であるリリースが上手くいくかはエイミングで決まるといっても過言ではありません。
そこで今回は、「エイミングの基本とチェックポイント」をやさしく解説します。
さらに、エイミングでありがちな
- 早気の治し方
- 弦サイトの位置
- 軸がブレないようにするコツ
もお伝えします。
【今回の記事を読むメリット】
- エイミングの基本とチェックすべきことがわかる
- エイミングで何を意識すればいいかがわかる
- サイトピンと的、どちらを見て狙えばいいのかがわかる
前回までの記事はこちら。
エイミング
エイミングとは、的を狙いながら引き続ける動作のこと。
引き手の力を押し手に伝えて押し手と引き手で伸び合います。引き手と押し手、どちらかが強すぎるとバランスを崩して軸がブレたりします。
エイミングの基本
エイミングの基本は5つ。
- 目の焦点を的に合わせる
- 引き手のヒジを締めながら背中の方へ回すように伸びる
- 押し手と引き手は50%ずつの割合で伸びる
- エイミングは3〜5秒。
- 引き手は小さく引き続ける
エイミングは伸びる意識をする
アンカー後のエイミングでは、あまり細かいことを考えずに押し手と引き手で伸びる意識をすることが大切。とは言っても、つい狙う方に意識を取られて引き続けることを忘れてしまいやすいですよね。
狙う方に意識がいくと引き手の動きが止まって伸びが止まります。特にクリッカーをつけてから伸びが止まると、クリッカーがなかなか切れずに引き戻しが増えます。

引き手が止まると押し手と引き手でバランスを取ることができず、身体に力が入ってきます。
引き手のヒジは背中側へ
アンカー後、引き手はどの方向へ伸びればいいのかわからないという声をよく聞きます。真後ろに伸びればいいのか、背中側へヒジを回せばいいのか…難しいですよね。
基本は引き手のヒジを締めながら背中の方へヒジを回すようにして伸びます。
引き手のヒジを背中側へ回すためにはドローイングからアンカーまでの弓を引いてくる流れが大切です。
ドローイングからアンカーに引き手をつけるまでに引き手のヒジを背中側に回すようにして弓を引いてこれるかがエイミングで引き手のヒジを背中へ回すようにして伸びれるかを決めます。
さらに、引き手のヒジを背中側へ回すように伸びるには、引き手の二の腕を使うのがポイント。
なぜなら、引き手の二の腕は背中(肩甲骨)とつながっているから。また、二の腕を背中側へ回そうとすると引き手のヒジも締まります。
自分の身体に引き付けて伸びるのは間違いです。
初心者に多いのが伸びるときに引き手のヒジを背中側へ回さずに自分の身体に引き付けて伸びること。引き手をアンカーにつける意識があるため、自分側へ引き付けるようにドローイングしがち。
これをすると背中を全く使えず肩の前に負担がかかり、腕引きになります。その結果、取りかけなどに力が入ってリリースがきれいに抜けなくなります。
エイミングのチェックポイント
エイミングのチェックポイントは5つ。
- 右目で的に焦点を合わせることができる(左射ちは左目)
- 押し手と引き手のバランスが崩れていない
- まっすぐスムーズに伸び合うことができる
- 顔が上がったり下を向いたりしない
- 最低3秒キープしてから射っている
※伸び合いとは、引き手と押し手それぞれで引いて押している状態のこと。

厳密には、引きの力が押し手に伝わることで、引きと押しでバランスを取っている状態です。なので、押し手は引き手からの力を受けて弓を支えているため自分では押していません。
※詳しくは別記事にて解説します。
片目をつむって狙ってもOK

少しわかりにくいですが、片目をつむっています。
- 的を狙うときに両目を開けているとサイトが二重に見えて狙いにくい
- 両目を開けているとどっちの目で狙っているのかわからなくなる
- 片目をつむらないと狙えない
という場合は、片目をつむって狙ってもOKです。
片目を閉じるイメージはウインクする感じ。右射ちの人は左目を、左射ちの人は右目を閉じます。
片目をつむると右目で狙えるため、サイトが二重に見えて狙いにくいということが無くなります。最終的には両目を開けている状態で狙えるように近射などで練習しましょう。

私も最初は片目で狙っていましたが、練習したら両目で狙えるようになりました。
軸をまっすぐにするコツ
距離に出ると身体の軸が崩れてどちらかに身体が傾きやすくなります。また、押し手と引き手のどちらかが強すぎても軸がブレます。
特に初心者のうちは弓の重さに身体が持っていかれてしまい、的側に突っ込んだり、引き手が強くなりすぎて引き手側に身体が倒れることも。
軸がブレるとその後のリリースなどにも影響します。そこで、スグにできる軸をまっすぐにするコツを2つお伝えします。
【軸をまっすぐにするコツ】
- 体幹を鍛える
- どちらかの足に体重を気持ち多めにかける
体幹を鍛える
一番手っ取り早いのは、体幹などを鍛えて軸をまっすぐにすること。
オススメの体幹トレーニングは、プランクとサイドプランク。
詳しいやり方などはこちら。
【アーチェリーの筋トレ】アーチェリーにオススメの体幹トレーニング5選
どちらかの足に体重を多めにかける
もう1つの方法は、押し手もしくは引き手のどちらかに気持ち多めに体重をかけること。
【倒れる方向と体重をかける方向】
- 引き手側に身体が倒れる→押し手
- 押し手側に身体が倒れる→引き手
引き手側に軸がブレる場合
引き手側に軸がブレる場合は押し手へ、押し手(的)側に軸がブレる場合は引き手へ気持ち多めに体重をかけます。
特に70mや60mなどの長距離は身体の軸が引き手側に倒れやすいです。

上半身が引き手側に傾いている
長距離は、30mや18mなどの短距離に比べて肩の角度が高く射ち上げになるため、軸が引き手側に来やすくなります。さらに、押し手より引き手が強くなればより引き手側に倒れやすくなります。
押し手側に軸がブレる場合
一方、押し手側に軸がブレる場合(的側に突っ込む)は、引き手側に体重を多めにかけます。
30mなどの短距離は当てようとする意識が強くなり、押し手側に意識が取られてしまいやすいです。その結果、押し手に体重が多く乗って身体が的側に突っ込んだ射形になります。

長距離でも的に意識を取られすぎると押し手側に体重が乗り、的側に突っ込んだ射形になります。
補足:前後に傾くとき
前に倒れたり後ろに倒れそうになるなど前後どちらかに軸が傾いているときは、つま先または、かかとにかける体重の割合で調整します。
- 前に倒れる:つま先に体重が乗りすぎているので、かかとに気持ち多めに体重を乗せる。
- 後ろに倒れる:かかとに体重が乗りすぎているので、つま先に気持ち多めに体重を乗せる
前後の傾きは詳しく解説すると長くなるため、別記事で解説します。
サイトピンを黄色に止めようとしない
狙うとなればサイトピンを完全に止めたくなりますよね。ですが、トップ選手であってもサイトピンを完全にピタッと黄色に止めておくことはできません。
なぜなら、サイトピンは押し手と引き手のバランスで合わせているから。

トップ選手の押し手が止まっているように見えるのは、押し手と引き手でバランスが取れているかつ、ピンの動き幅が小さいからです。
サイトピンの動きをイラストで表すとこんな感じ。
サイトピンが動いていると分かりますよね。感覚的には止まっているように見えますが、実際は小さく黄色の中で動いています。
早気にならないために
初心者に多いのがアンカーに引き手をつけてから狙うことなくすぐに弦を離してしまうこと。
早気になると、狙う前に射ってしまうので当たりもバラバラになります。
なので、アンカーに引き手をつけたら1,2,3,4と数えて4で射つようにしましょう。
アンカーにつけて最低3秒は引き手を引き続けながらキープする練習をします。頭の中で数えて射つのが難しい場合は、近くにいる人に数えてもらいながら射ちましょう。

クリッカーをつけると、クリッカーが切れるまで射てないので治ることはあります。しかし、引き尺が定まっていない状態でクリッカーをつけるのは良くないため、頭の中で数えてできるようにします。
弦サイトはあくまでも1つの基準に過ぎない
狙っていると、視界にボヤ〜っと白いものが見えますよね。このボヤ〜っと見えるのは弦です。
そして、ボヤけて見える弦のことを弦サイトと言います。サイトで的は狙っていますが、弦サイトも狙うときの基準の一つとして使うことができます。
ただし、弦サイトはあくまでも
- 毎回同じ位置に引けていること
- 顔向けができていること
- 弓が真っ直ぐであること
などを確認するための基準に過ぎないため、弦サイトにこだわりすぎることはオススメしません。

弦サイトは基本的にサイトピンの右側かハンドルのウィンドウ(ハンドルの穴が空いている部分のことをウィンドウといいます)部分に合わせます。
詳しい合わせ方などはここに書くと長くなるため、別記事で解説します。
最後に
今回はエイミングの基本とチェックポイントを解説しました。
狙う動作が入ってくるので、つい意識が取られそうになりますがあくまでもサイトピンは黄色につけておくだけです。
また、サイトピンを完全に止めることはムリなので、押し手と引き手でバランスを取ることを意識しましょう。押し手と引き手でバランスが取れていれば、押し手に力を入れなくてもサイトピンを黄色に合わせておけます。
最初からサイトピンの動きを小さくしたり、狙いに意識をとられないのは難しく感じますが、練習すればできるようになってきますよ。少しずつやっていきましょう。
次回はリリース。アーチェリーで当たるか外すかはここで決まります。
それでは、次回ブログで!
個人レッスンのご案内
1日4人限定の完全予約制個別レッスンを実施中です! あなたはこんなお悩みを抱えていませんか?
- 自分に合った練習方法や課題を知りたい
- アーチェリーを教えてくれる人が欲しい
- 初心者教室を卒業したばかりでどうしたらいいかわからない
- 自分のレベルに合った指導をして欲しい
- 独学でやっているけど上手くなっている実感がなく正直限界…
もし、そうなら個別レッスンがオススメ!マンツーマンレッスンで今よりレベルアップしませんか。詳細はこちら。
直接レッスンを受けるのが難しい方には、動画分析レポートを通してのレッスンもご用意しています。詳細はこちら。
コメント