こんにちは、ケロクマです。
- セットアップの後、どこまで引けばいいかわからない
- 何を意識して引けばいいかわからない
- 背中や肩甲骨を使って引く意味がよくわからない
など、引く基準などがわからずに悩んでいませんか?
ドローイングはただ引けばいいと思ってしまいがちですが、正しい引き方をしないと余計なところに力が入ったり、背中を使って楽に引くことができなくなります。
また、初心者の人はどこまで引けばいいのかわからないため、引きすぎてしまうこともあります。
そこで今回は、「ドローイングの基本とチェックポイント」について解説します。さらに、ドローイングで意識する3つのことも解説。この3つのことを意識するだけでもドローイングが今よりグッと良くなります。
【今回の記事を読むメリット】
- ドローイングの基本とチェックすべきことがわかる
- ドローイングで意識することがわかり、今よりもドローイングが良くなる
- 背中を使って引くためにやるべきことがわかる
前回までの記事はこちら。
ドローイング
ドローイングとは、セットアップから弓を引き分けてくる(引いてくる)動作のこと。
背中(肩甲骨)を使って引いたり、リリースのキレを良くするなどはドローイングがポイントになります。
ドローイングの基本
ドローイングの基本は5つ。
- 押し手の肩が上がったり詰まったりしないよう、脇腹のあたりで弓を支える
- 手の甲の向きが斜めになったり、指先に力が入らないように注意。
- 引き手のヒジにモノを挟むイメージで引く
- アゴの下に向かって引いてくる
- 上から下に引き手を降ろすように引く
引き手はアゴの下に向かって引いてきます。このとき、セットアップで弓を上げたところから引き手を降ろしながらアゴまで引いてきます。
よくあるのが、セットアップで弓を上げてから完全に降ろした位置から引いてくること。これをすると、背中を使うことができず腕だけで引くことになります。さらに取りかけにも力が入りやすくなります。

引き手が完全に下がってしまうため、腕で引くしかなくなる。
また、弓を引いてくるときに引き手のヒジが上がったり、下がったりしないように注意しましょう。背中やヒジを使えず手だけで引くことになり、取りかけなどに力が入りやすくなります。

引き手のヒジが上がってる状態。

引き手のヒジが下がってる状態
チェックポイント
主なチェックポイントは3つ。
- セットアップで作った押し手の肩の位置を保ったままスムーズに引ける
- 引き手の手の甲をまっすぐにしたまま引ける
- 指先と手首がリラックスした状態
ドローイングは押し手の肩が入ってきたり、負けてくることが多いです。初心者のうちは筋力不足もあり、弓の重さに耐えられなかったり肩の位置が定まっていないことが原因。
引き手の手の甲をまっすぐにしたまま引くことや、指先と手首がリラックスした状態で引くためには、引き手に力が入らないようにすることが大切です。
しかし、初心者のうちは腕や引き手(とりかけ)だけで引こうとして指先や手首に力が入りがちです。
ドローイングのチェックポイントをクリアするためには、ドローイングで意識することが3つあります。
ドローイングで意識する3つのこと
背中を使って引いたり、アンカーまでスムーズに引いてくるためにドローイングで意識することが3つあります。
- 押し手の肩を軸(中心)にして引く
- 引き手のヒジにモノを挟む意識をして引く
- 引き手の二の腕を背中に持っていくイメージで引く
押し手の肩を軸(中心)にして引く
ドローイングは押し手の肩を軸(中心)にして引いてきます。
もし、押し手の肩を軸にせずテキトーに引いてくると、
- 押し手の肩が詰まってくる
- 引いてくるときに押し手の肩が中に入ってくる
- 両肩の位置が崩れる
といったデメリットがあります。

軸を決めておくと、軸を中心にドローイング出来るため肩の位置がブレることがありません。また、弓から返ってくる力を押し手で支えられているため、引くことだけに集中できます。
引き手のヒジにモノを挟む意識をして引く
ドローイングは引き手のヒジにモノを挟む意識をします。
ただ、いきなり意識するだけでは難しいため、実際にTゲージやボールペンなどを挟んでもらいましょう。そして、最後のフォロースルーまで落とさないようにしっかり挟んでおきます。
この動きは人間の体の構造が関係しています。引き手の二の腕の筋肉と背中(肩甲骨)はつながっています。
もし、引き手のヒジを締める意識をせずにドローイングすると、手や腕だけで引くことになり、指先や手首に力が入ります。そして、取りかけに力が入りやすくなり、リリースが跳ねます。

リリースが跳ねる原因は、ドローイングと取りかけです。
一方、ヒジが締まると取りかけなどに余計な力が入らなくなるため、リリースがキレイに抜けるようになります。その結果、リリースのキレが良くなったり、跳ねることもなくなります。
引き手の二の腕を背中に持っていくイメージで引く
初心者のうちはセットアップ後、自分の身体側に寄せるようにして弓を引くことが多いです。
しかし、身体側に寄せてしまうと
- 弓と身体との距離が近くなって余裕がなくなる
- 引き手のヒジが外側を向いて肩甲骨が開く
- 背中を使って伸びることができない
といったことが起こります。
こうなると、肩の前側などの小さい筋肉に頼るしかなくなって肩を痛めたりします。
なので、セットアップ後は引き手の二の腕を背中に持っていくイメージで引きます。つまり、引き手の二の腕を使って引くということです。
1つ前の「引き手のヒジにモノを挟む意識をして引く」と被るところがありますが、
そして、背中を使うためには引き手のヒジを背中側に回しながら引く意識が大切。
引き手のヒジを背中側に回そうとすると、引き手の二の腕が動きます。その結果、肩甲骨が背骨に寄って背中を使って引けるということです。
最初のうちはどうしてもアンカーに向かって引いてしまいがち。
その結果、背中を使うことができず、腕引きになり指先などに力が入ってリリースが跳ねる…というのがよくあるパターンです。

引き手のヒジを背中側に回す意識をしながらドローイングしましょう。
ドローイングには引き方が2種類ある
ドローイングには2種類の引き方があります。
- インサイド引き:セットアップした位置からまっすぐ顔まで引いてくる引き方
- アウトサイド引き:少し外側から引き手をアンカーまで持ってくる引き方
インサイド引き

インサイド引き
では、初心者の方はどちらを選べばいいのか。それはインサイド引きです。なぜなら、顔に向かってまっすぐ引くとアンカー位置に迷わないからです。

初心者のうちは、どこまで引いたらいいのかわからないことが多いため、基準がハッキリしていて毎回同じ位置につけやすいアンカーにするためにインサイド引きをします。
【インサイド引きのデメリット】
- 肩周りを痛めやすい
- 取りかけの角度が変わりやすい
- 引き手のヒジを背中に回しにくい
インサイド引きはアンカーに入れるときに顔をよける必要があります。なので、取りかけの角度が変わりやすかったり、引き手のヒジを背中側に回しにくいというデメリットがあります。

引き手のヒジが背中に回りにくくなると、人によっては肩周りを痛めやすいといったこともあります。
アウトサイド引き
一方、アウトサイド引きは、インサイドに比べて少し外側から引いてくるため、引き手のヒジを背中側に回しやすいです。さらに、楽に弓を引くことができます。

実際にやってみるとわかりますが、インサイド引きとアウトサイド引きでは背中の動きやすさや、引きやすさが全く違います。
ケロクマはアウトサイドです。
自分に合ったアンカーの選び方!センターとサイドのメリット・デメリットを解説
【アーチェリー】楽に弓を引きたい人必見!肩甲骨を使って弓を引く3つのコツ
最後に
今回は、ドローイングの基本とチェックポイントに加え、コツもお伝えしました。
ドローイングはアンカーやリリースにも影響を与えるくらい重要な動きです。さらに、背中を使って楽に弓を引くにはドローイングが重要です。
先にアンカーに入れようとして引き手のヒジを背中まで回さなかったり、腕引きしてしまうと背中を使って射つことはできません。
そうならないようにドローイングで引き手のヒジを背中まで回しながら引くことを意識しましょう。
それでは、次回ブログで!
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