初心者育成

【アーチェリー初心者必見】リリースの基本とチェックポイントをやさしく解説

KEROKUMA

こんにちは、ケロクマです。

  • リリースまではすごくいいのにリリースだけ上手くいかない
  • 引き手が耳の後ろまでいかない
  • どうやって弦を離せばいいかわからない

など、リリースが上手くいかなかったり、どうやって弦を離せばいいのか悩んでいませんか?

初心者にとってリリースは難しい動きの1つ。ただ弦を離せばいいというものではなく、指先の力だけを抜いて弦を離す必要があります。

さらに、リリースは当たりを左右するくらい大切な動き。リリースが上手くいくかどうかで当たりが決まるといっても過言ではありません。そして、いいリリースをするためにはリリースまでの動き(ドローイング〜エイミング)までがポイント。

そこで今回は「リリースの基本とチェックポイント」をやさしく解説します。

【今回の記事を読むメリット】

  • リリースの基本とチェックポイントがわかる
  • いいリリースをするために必要なことがわかる
  • 上下に外す原因がわかる

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リリース

リリースとは、弦を離す(射つ)動作のこと。アーチェリーでの当たりを左右するのがリリースです。弦を離した瞬間で当たるか外れるかが決まっています。

リリースの基本

リリースの基本は3つ。

  • 取りかけの指先の力のみ抜いて弦を離す
  • 引き手は自然と耳の後ろにくる
  • 押し手は的に対してまっすぐ押し続けたまま

指先の力を抜いて弦を離すには、袋を落とすようなイメージをするとやりやすいです。ただ、最初は難しいのでじゃんけんのイメージでグーからパーにするリリースでもOK。

引き手は耳の後ろに

初心者のうちは引き手が耳の後ろまでいかずに弦を離した位置で止まってしまいがち。

引き手の動きが止まることなく指先の力だけを抜くように弦を離すことができると引き手は自然と耳の後ろにきます。

引き続ける意識をしながら弦を離すと、引き手は耳の後ろまで自然ときますよ。

押し手は的に向かって押し出すイメージを。

リリースするとエイミングで溜め込まれていたエネルギーが一気に解放されます。このとき、引き手は耳の後ろへ押し手は的に向かって押し出すイメージをします。

自分の身体を動かしてエイヤ!っと押し出すのではなくあくまでも身体は真っ直ぐのまま押し手だけを的に向かって押し出します。

身体の軸は真っ直ぐですが押し手はまっすぐ的方向に押し出されているのがわかります。

的方向に押し出すことができないと弓からの力に負けてしまい押し手がブレます。押し手のブレは当たりに大きく影響します。

リリースのチェックポイント

リリースのチェックポイントは3つ。

  • 弦をスムーズに離せる(グーからパーではなく、指だけで弦を離せる)
  • 引き手のヒジが開いたり、極端に下がったりしない
  • 身体の中心(軸)、両肩、顔を動かさずリリースできる

最初はグーからパーのイメージでリリースしてもOK

初心者がリリースで一番難しいと思うのが指先の力だけを抜いて弦を離すこと。

最初は取りかけに力が入っていたり、腕引になっているなどで指先の力を抜くのが難しいですよね。

そこで最初のうちはリリースをじゃんけんのグーからパーのイメージでやってみましょう。

グーは弦を引いている状態。パーはリリースで弦を離すイメージです。

ケロクマ
ケロクマ

まずはじゃんけんのグーからパーで弦を離す動きに慣れて、次のステップとして指先の力を抜いてリリースできるように練習しましょう。

引き手のヒジが下がらないように注意!

リリースしたときに引き手のヒジが下がってしまう人がいます。

【引き手のヒジが下がる原因】

  • エイミングで伸びているときに下方向に伸びている
  • 引き手のヒジが背中側へ回っていない

エイミングで伸びているときにヒジが下がっていると、引き手とアゴにスキマができてアンカーが浮いてきます。

また、ドローイングで引き手のヒジが背中側へ回り切らないまま引き手をアンカーにつけると、引き手のヒジが前に出たままで背中を使えないため、リリースで引き手のヒジが下がりやすくなります。

まずは引き手のヒジを下げないようにまっすぐの状態をキープしたまま伸びてリリースしましょう。

イメージはアンカーでつけた引き手の高さをキープしたまま伸びてリリースする感じ。

このヒジの高さをキープしたまま伸びる。

どうしても引き手のヒジが下がってしまう場合は、ヒジの下に手を置いてもらい手に当たらないようにリリースする練習がオススメ。

身体の軸や両肩がブレないように注意

リリースは一気に力が解放される動きなので、身体の軸や両肩が動きやすい部分でもあります。軸のブレは体幹トレーニングなどである程度は解決できます。

【アーチェリーの筋トレ】アーチェリーにオススメの体幹トレーニング5選

しかし、両肩の動きは肩の位置や、背中が締まる位置まで引けているかなどさまざまな原因があります。リリースで両肩が動く=肩の位置が間違っていたり、引ききれていないことがほとんどです。

ケロクマ
ケロクマ

私もアーチェリーを始めたての頃はリリースで両肩が動いていました。

両肩の位置関係やブレないようにするコツは別記事で解説します。

3本指を同時に離すようにしよう

リリースは、人差し指、中指、薬指の3本指を同時に離してリリースします。

特に、エイミングで伸びているときに薬指が取れてきてかかっていない状態になる人が多いです。

薬指の爪が見えている状態。

薬指が取れていると薬指から離すリリースになりやすいです。薬指の掛かりが甘くなっているため、しっかり弦に取りかけるようにしましょう。

ケロクマ
ケロクマ

トップ選手で薬指が取れていても当たっている選手はいますが、毎回同じように出来ているから当たっています。

基本は3本とも掛けていることなので、トップ選手が当たっているからといってマネするのはオススメしません。

最後に

今回はリリースの基本とチェックポイントを解説しました。リリースが上手くできるかで当たりが大きく左右されます。

よく、リリースまではすごくいいのにリリースしたら別人のようになってしまう人もいます。最後のリリースでもったいないことをしないためにも今回紹介した基本とチェックポイントを確認しながら練習していきましょう。

次回はいよいよ最後の動き、フォロースルーの基本とチェックポイントを解説します。

それでは、次回ブログで!

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KEROKUMA
KEROKUMA
レッスン講師&ブログ管理人
高校でアーチェリーを始め、スポーツ推薦で大学進学。高校生の時、全国強化指定選手Aチーム選出、アンダークラスの日本代表選考会出場等への実績を持つ。大学では部の主力選手として大学王座決定戦に2度出場、個人では全日本室内で9位等の成績を収めた。大学卒業後は紆余曲折を経てCPに転向し、全日本室内で優勝。現在は選手活動を続けながらアーチェリーのレッスン講師や、ブログでアーチェリー技術の発信活動を行っている。
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