こんにちは、ケロクマです。
- 長距離を射つと引き手側に身体が倒れる
- 18mや30mを射つと、押し手側に身体がつっこむような射形になる
- 引き手と押し手のバランスの取り方がわからない
- 両足に同じように体重をかける方法がわからない
- 長時間立っていると、つま先orかかとが痛くなる
など、身体の軸がブレたり、引き手と押し手のバランスの取り方がわからなくて悩んでいませんか?アーチェリーはバランススポーツ。引き手or押し手どちらかか強すぎたり弱いと簡単にバランスが崩れます。
バランスが崩れると…
- 身体が傾く
- 弓と身体とのキョリが近くなる
- 伸びるのがキツくなる
など、デメリットしかありません。
バランスが崩れるのには必ず原因があります。また、身体が倒れる方向によって解決方法も変わります。原因に対して正しい解決方法で練習することが早く修正するコツです。
そこで今回は「身体の軸がブレる原因とブレない方法」を解説します。
姿勢はアーチェリーで一番大切な部分。ここが出来ているか否かで射形も当たりも大きく変わります。
【今回の記事を読むメリット】
- どの距離でも引き手と押し手のバランスを取れる
- 身体と弓の間にスペースが出来て引くのが楽になる
- 身体の軸がブレなくなり、ミスしても大きく外さなくなる
身体が傾く方向は4つ
身体が傾く方向は主に4つあります。
- 引き手側に倒れる
- 押し手側に倒れる
- つま先
- かかと
どの方向に傾くかで解決方法も変わります。また、引き手とかかと側に倒れるなど原因が交わっている場合もあります。
引き手or押し手側に倒れる原因
引き手or押し手に身体が倒れる原因は主に2つ。
【原因】
- 筋力不足
- 片方に体重が乗りすぎている
筋力不足だと、弓の重さや弓から返ってくる力に耐えきれずに引き手もしくは押し手側に倒れやすくなります。また、どちらか片方に体重が乗りすぎている場合も軸が傾きやすくなります。
- 押し手側に傾く→押し手側にかかりすぎている
- 引き手側に傾く→引き手側にかかりすぎている

両足に同じくらい体重をかけてバランスを取ることが必要です。
解決方法
- 体幹トレーニングで軸をまっすぐにする
- 重心を片側の足に多めにかけること
体幹トレーニングで軸をまっすぐにする
筋力不足で身体が傾く場合は、トレーニングでまっすぐになるようにします。
今回はオススメの体幹トレーニングを紹介。
弓に対しての筋力が弱いと身体が傾きやすいです。体幹をきたえて弓を支える筋肉や身体の軸をまっすぐにします。体幹を鍛えるだけで身体の軸はかなりまっすぐになりますよ。

アーチェリーで体幹はめちゃくちゃ大事です。鍛えているだけでブレにくい身体にもなるため、ミスも減ります。
重心を片側の足に多めにかけること
引き手or押し手側に身体が倒れる場合は、倒れる方向とは反対側に体重を多めにかけます。
- 引き手側に倒れる→押し手側に多めにかける
- 押し手側に倒れる→引き手側に多めにかける
反対側に気持ち多めに体重をかけると、引き手と押し手のバランスが取れます。
距離別では、
- 長距離→引き手が強くなりやすいため、押し手側に気持ち多めにかける
- 短距離→押し手側に倒れやすいため、引き手側に気持ち多めにかける
のようにすると、バランスが取りやすくなりますよ。
押し手で弓を支えられていないと引き手側に倒れる
押し手で弓を支えられていないと、身体が引き手側に倒れやすくなります。なぜなら、肩の高さが上がって射ち上げになるから。
【こんな人は要注意!】
- 押し手の肩が負ける人
- 押し手の肩が詰まる人
- 押し手の肩が上がる人
どれも押し手で弓を支えられていないことが原因です。
解決方法は3つ
- トレーニングで弓の強さに耐えられるようにする
- 押し手の肩が上がっていないか確認する
- 押し手の肩を中心に引く意識をする
トレーニングで弓の強さに耐えられるようにする
後半になるにつれて身体が倒れたりする場合は、トレーニングで弓の強さに耐えられるようにします。疲れてくると、弓からの力に耐えられず身体が倒れやすくなります。
オススメのトレーニングは体幹トレーニング。
押し手の肩が上がっていないか確認
セットアップ時に押し手の肩が上がったり、肩から弓を持ち上げると、押し手の肩が上がります。
この場合は、セットアップのやり方を見直す必要があります。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
押し手の肩を中心に引く意識をする
肩が上がってるわけじゃないのに身体が倒れる場合は、ドローイング時に押し手の肩を中心に引く意識をします。
【押し手の肩を軸にして引くメリット】
- 弓からの力を押し手で支えやすくなる
- 引くことだけに集中できる
- 押し手の肩から前は弓、後ろは引き手でバランスが取れるので、身体が倒れない
押し手の肩を軸にするだけで身体が倒れるのを防ぐことができます。押し手の肩を軸にする=引き分けの基準ができるから。もし、何も基準がないと押し手の肩まで引き手についてきます。
また、押し手の肩を軸にした後は引くことだけに集中します。そうすると、余計なことを考えなくて済みます。引く時に、押し引きのバランスなど色々考えれば考えるほどバランスは崩れやすくなります。

ケロクマも引き手>押し手なので、ドローイング時は特に注意しているポイントです。
押し手側に倒れるのは、狙い込みすぎているから
特に短距離(18mや30mなど)は狙い込みすぎて射形が小さくなりやすいです。その結果、押し手側に力がかかりすぎて的側に突っ込んだ射形になります。
【的側に突っ込んだ射形のデメリット】
- 引き手で伸びづらくなる
- クリッカーをスムーズに切れなくなる
- 射形そのものが小さくなる
特にクリッカーが切れなくなると、力技でどうにかしようとするため、身体に余計な力が入りやすくなります。
解決方法は大きく射つ意識
短距離ほど、狙い込みやすく射形が小さくなる傾向があります。
射形が小さくなる悪循環は、引き込みが甘くなる→押し手に頼るしかなくなる→結果、引き手と押し手のバランスが崩れてしまう。
具体的には、70mなどの長距離を射つ意識で気持ち大きめに身体を動かす意識をします。長距離を射っている時をイメージすると、伸び伸びと大きく射てていますよね。そのイメージを短距離でもします。
補足:エイミングでは余計なことを考えるほどバランスが崩れる
エイミングで引き手と押し手50:50で伸びようなど、色々考えると余計にバランスが崩れます。

押し手は意図的に”押す”というより、引く力が押し手に伝わる→弓から返ってくる力を支えているので、自分から”押す”ことはありません。
つま先orかかとに倒れる原因と解決方法
ここまでは、引き手と押し手どちらかに倒れるパターンを解説しました。しかし、身体の軸はつま先orかかとの前後に倒れるパターンもあります。
原因
- 片方に体重が乗りすぎている
- 姿勢が反っているor前に倒れている
- スタンスが合っていない
片方に重心がかかりすぎている
つま先orかかとのどちらかに重心がかかり過ぎていると倒れやすいです。
- つま先に体重が乗る人→前に倒れる
- かかとに体重が乗る人→後ろに倒れる
自然に立ったときにどちらに体重が多くかかるかで倒れる方向がわかります。

ケロクマは普段からかかと重心なので後ろに重心がかかりすぎていました。
姿勢が反っているor前に倒れている
姿勢が反っているか、前に倒れているかでも身体が倒れます。
- 前に倒れている→腹筋などが弱く弓に力を持っていかれている状態。
- 姿勢が反っている→反り腰、骨盤前傾、腹筋に力を入れていない
この場合は、トレーニングで解消できます。

私は反り腰&骨盤前傾だったので姿勢が反りやすかったです。整骨院に通ったり、反り腰改善系のトレーニングで解消しました。
スタンスが合っていない
スタンスが合っていないと、
- 両足に均等に体重をかけられない
- 前後のバランスが取れない
- 身体が倒れやすい
といったことがあります。
基本はストレートスタンスを教わりますが、ストレートスタンスではフラついたり、安定感がないと感じる場合はスタンスを変える必要があります。

ただし、アーチェリーを始めたばかりの人は基本を身につけるためにもストレートスタンスで進めます。スタンスが変わる=肩の位置が変わるから。
解決方法
- つま先orかかとに体重を多めにかける
- 体幹トレーニングをする
- スタンスを変える
つま先orかかとに体重を多めにかける
体重がつま先orかかとに乗りすぎている場合は、乗りすぎている方とは反対側に体重を多めにかけます。
- 前に倒れる→気持ちかかとに体重をかけて立つ
- 後ろに倒れる→気持ちつま先に体重をかけて立つ
それぞれに体重をかけたときに、かけすぎてつま先やかかとが浮いたりしないように注意しましょう。
感覚はこんな感じ。
- かかとに乗せる→少し後ろに身体がある感覚
- つま先に乗せる→少し前に身体がある感覚

私はつま先に少し乗せると、腹筋をしっかり使えている感覚があり、長時間立っていても疲れにくくなりました。
体幹トレーニングをする
姿勢が反ったり倒れたりすることが原因の場合はトレーニングで筋力をつけてカバーします。筋力がつけば反ったり倒れたりするのを防ぐことができますよ。

アーチェリーで体幹は一番大事と言っても過言ではありません。体幹の有り無しで当たりや射形も変わります。
【体幹を鍛える3つのメリット】
- 姿勢が良くなる
- ブレがなくなる
- 身体が倒れない
姿勢が良くなったり、身体が倒れなくなるのはもちろん、ブレなくなるので仮にミスをしても大外ししません。
スタンスを変える
体重のかけ方や、トレーニングをしてもフラつく感覚や身体が倒れそうになるのが良くならない場合はスタンスを変えます。
基本のストレートスタンスでフラついたり、立ちにくい場合はオープンスタンスにしてみましょう。
【基本のオープンスタンス】
- 押し手側の足を引き手の足の真ん中くらいまで下げる
- つま先を45度外に向ける。
- 的の中心は押し手側のつま先で取る。

基本のオープンスタンス。
ただ、オープンスタンスの角度は人それぞれ違います。基本のオープンで合う人もいれば、ほぼストレートに近いオープンの人もいます。

私は色々試した結果、ほぼストレートスタンスのオープンになりました。
【ケロクマのスタンス】
- 押し手側のつま先を引き手の親指の付け根辺りに合わせて立つ
- 的の中心は押し手側のつま先で合わせる。
私はこの形が一番しっくり来ました。基本のオープンにすると、腰と肩が開きすぎて矢筋を上手く通せなかったからです。
【自分に合ったスタンスを見つけるポイント】
- 色々な角度や開き具合を試してみて感覚的に一番しっくりくるスタンスがあなたに合ったスタンスです。例:立ちやすいとか、安定するとか。
- なぜそのスタンスにするのか理由も考えることが大切。
最後に
ここまで「身体の軸がブレる原因とブレない方法」」を解説しました。
大体身体が倒れる原因はどの方向であっても
- 体重のかけ方
- 筋力不足
が一番多いことがわかりましたね。
ぜひ今回の記事を読んで身体の軸ブレをなくしてより良い射形にして当てていきましょう。
それでは、また次回ブログで。
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